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音の剣


「じじい!外に行かせてくれ!」 

「ならぬ。我ら、櫛陰応刀流の本質をまだお前は掴んでおらぬ。未熟なお前を外に行かせるわけにはいかぬ」


「俺は努力している!子供のころからずっと鍛えて鍛えて、鍛えてきた!さらに強くなるために外に行くことの何が悪いんだ!」

「さっきも言ったが、お前にはまだまだ足りないものがある。故に外に行くことを許可するわけにはいかん」

「もういい、話しても無駄だ。勝手にいかせてもらおう」

「言う事を聞かぬか。なら力で聞かせるしか方法はないようだな」

「はっ望むところだ!」


 爺は強い、棒切れみたいな手足なのに、早くて痛い。だが、俺も怠惰に生きてきたわけではない。それに、力は俺の方が断然上だ。相手の刀に合わせるだけでも相手を弾き飛ばして俺の勝ちだ。

「そこが、足りぬ所よなあ」

 っ、きた! 合わせ

「勝てないと思うと閉じこもってしまう」

なに、フェイント! っく力が入りすぎてしまって

「自らを見ても、何も聞こえん、相手をみるのだ」

「ぐはっ」


「音、息、相手のそれを聞くことで、最初の剣に至る。これは我らに先祖代々から伝わる教えだ 」

「学べ、・・・・そこまでいうならば無理に止めることはせん、ただし、力はつけてもらう。今日から修行を前倒しにして徹底的に鍛えてやる。半年もすればまあ、外に行かせることぐらいは出来るじゃろうて」

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