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唐突な襲来と対処
最初の一撃で人間たちは平和な日常から混沌した戦場に移行させられた。その衝撃から、終焉を感じた人間も多くいたが……実際には致命には程遠いものだった。街の生命力など人間には分からないものだろう。
街の全ての窓が一瞬で割れ、衝撃波と爆風による無惨な死体がいくつか存在する程度である。まだ、街の全人口の1%も削れていない。しかも、人間というのが危険時まともな判断をするという事で、何かの下にしゃがみ込み急所を庇った者が多数。続いて二発目、三発目と同様の衝撃が発生した。しかし、最初の一撃に比べると、死者は驚く程少なかった。
人間は何が起きたかを正確に理解できなくても、直感的にそれが攻撃であることを感じ取り、次第に反応を示し始めた。多くの人が、危険な状況から少しでも遠ざかろうと動き出し、発生源に近づこうとする者はほんのわずかだった。それでも、その行動が無駄だったとは言えない。もし彼らが生き残れば、その情報が何かしらの形で役立つだろう。
そうして、人間は行動を開始した。




