逆説的ラスボス設定法 ~ドラゴン編~
眼の前にあるのは世界を滅ぼす存在である。
彼の者はドラゴンである。立ち向かう者は勇者である。仲間と共に戦う。
ドラゴンは勇者を喰った。強大なものがやろうと思えば、星は壊せずとも人類を絶滅させる事が出来る。人間は目立つからである。ドラゴンは地道に、人間を滅ぼしていく。空からだと人間たちの家がよく見えるだろう。ドラゴンは、まず平原から人間を殺していく。
……森に隠れた人間は見つけずらい。だが、人間は食料が必要だ。ドラゴンは地道に探し、殺していく。
……10年経った。ドラゴンは人間を絶滅させられるだろうか? 一つの場所でじっくり痕跡を探すわけには行かない。平原で数を増やさせないため、星を飛び回り都市をを滅ぼしていかないければいけない。
人間は森で生存できないほど、まだ自然から離れていないだろう。ドラゴンは空を飛び、地上を見下ろす。少なくとも畑を作ったら直に見つかるだろう。よって、人間達は自然の恵みに頼ることになる。絶滅するか? しないか? 地下文明になり、生き残れるのか?
新しいステージが始まろうとしている。人類が際どい歩みを踏み外すか、それとも隠れたまま文明を発展させられるのか。人間達の暗黒時代が始まった。




