表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
536/903

それ自体よりもそれを行える力を


「自己効力感、という言葉を知っているか? 心理学では、非常に重要な概念だ」


 俺は足元をちらりと見て続ける。


「例えば、自己肯定感という言葉を最近聞くだろう。今の自分を肯定し、好きになる感情のことだ。だが、自己効力感は少し違う。今の自分に満足していないとしても、努力すれば好きな自分になれるという感覚を持つ。簡単にいえば自らが運命を変えられる感覚とも言える。


 ……つまり、どういうことかって?


 分かるだろう?」


 ピチャピチャと血まだりが靴にかかる。足元にあった死体を蹴飛ばす。


「一時的な状況やその場の出来事なんて、所詮は表面的なものだ。本当に重要なのは、根本的に選択出来る『力』こそが重要なのだ。お前らは自らが好き勝手出来る現状に甘え、本当の決定権が誰にあるのか忘れていたらしい」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ