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デスゲームと怠惰
「皆さん、ようこそ! あなたたちは、私のデスゲームに招待されました。楽しいでしょ? 生き残るためだけなんてつまらない目的は忘れて、楽しんでいってください!」
目が覚めた直後のぼんやりした意識のなか、配慮も何もなしにその声が響いた。周りの人はあまりの突然さに何も理解できず呆然としていたが、理解が及んだ瞬間、恐怖の悲鳴を響かせた。
はあ、目的ねえ。まあ結局、生き残るために動かないと行けない。ただ眼の前を楽しめって言われても、やっぱり死にたくないからな、動かないといけないよなあ。はあ。
デスゲーム……か。まず、皆と仲良くなって、一番効率がいい手段を考えて、仮説を立てて、推測する……みたいな? 適した仕組みを言葉をいうだけなら出来るけど。実際やるのは難しいだろうな。はあ、めんどくさい。




