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都合の合作


「私の脳髄ではゴミどもの殺戮に満ちていた。私に抑圧を強いて、侮蔑に満ちた職を与えたからだ」


 男の表情にはまるで色がない。


「しかし、社会の都合だと思っていた事が自分の都合でもあったことに気付いた」


 だが、男の表情に色が浮かび始める。


「それが?」


 暗闇から声が響く。そこにはこの場に不釣り合いな少女がいて本を読んでいる。


「それが良かったんだ。救われたというと大げさだが、息が少し、軽くなった」


 男はとても柔らかく微笑んだ。その表情にもはや怨みは見えない。


「そう、良かったね」


 しかし、向かい合う少女は無表情に祝福を送る。


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