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悪意がない新しい人類
「…………だから、…………」
「…………そうじゃなくて…………」
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「敵は人の悪意によっていくらでも復活する。だから、悪意を消した新しい人間になれば世界は救われるんだ!」
「そんな事意味ないだろう。今の人類じゃなくなるんだったら、そもそも敵を倒す必要もないだろう!」
「はあ!? 今の人類と昔の人類同じか!? そうじゃないだろう。悪意がなくなろうが人類は人類。変わらない!」
「変わる必要はない。敵が何度も復活するなら何度も戦い続ければ良い!」
「敵を倒すためだけじゃない! 人の悪意によって傷つけられる人がいるんだ! 今の人類である必要性はないだろう! 俺だって現在の人間。新しい人間にそこまで成りたいわけじゃない! だが、新しい人類アイはお前らと仲良く暮らしただろう! 新しい人間になっても普通に暮らしていける! 確かに変わっていく。人の悪意が消えた人類は人類じゃないかもしれないがそれを洗脳ではなく、卒業になると捉えてもいい!」




