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人生への納得
自分の人生を見続けている。
斬って、斬って、斬っていたら、誰かに斬られた。痛い。
眠って、眠って、眠っていたら、いつの間にか起きれなくなった。
作って、作って、作っていたら、大往生した。
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すべての結末にはそうなる以前に人間的な生活があるが、最終的には一つに浸って死んでいる。僕はそんな人生らを送っていたのか。記憶は光の玉に戻る。僕はまた一つの人生を見終わった。ここがどこだかは分からない。だが、神のように、外から見るように、僕の前世が見れる。
そんなただの人生をずっと見続けていた。ずっと……ずっと……
「うん、納得した」
そう僕が呟いた時。僕の身体は消えていく。また、次の人生があるんだろう。




