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邪悪なVTuber


「えっ、でも自分の弱み言うの嫌いなんです。実は僕も決めつけていますとか、実は僕の人間関係歪んでいるから人間を語れませんとか、弱いじゃないですか。自分の弱い所言わないですね。それだけじゃなくて軽々しく嘘を言いますよ。僕は。


 まあでも、僕にも良いところがありますよ。そうですね……本を読んで集中して楽しんでいるところに『充電器貸してくれ』と言われてもぶさくさ言いながら5分ぐらい探して渡すとか。それぐらいしかないかなあ」




「ははは、でも謝りたくない。嘘をついたことを謝りたくない。悪いという事実が心に付いてこない。軽々しく嘘をつく。


 なんかそういうキャラだからとか言い訳しながら、結局自分の自尊心を守ることしかしない。


 まあ、でも考えようによっちゃそれはアドですよ。自分の心しか見れていない僕は自分の心にとても楽しめる。悪さも良さも僕は楽しい。僕は僕の心が動くだけで楽しい」




「今の貴方は配信と違った姿に見えます。今の貴方が本当の貴方ですか?」


「配信の姿は本当は僕じゃない『本当の僕はもっと社交的で、スマートで、かっこよくて、素晴らしい存在であれはキャラなだけなんだ』って良いですよね。


 まあ、確かにそうかも知れないですね。本当の僕はもっと社交的で、打算的で、人と関わることが可能で、今のこだわりなんて全て無駄なのかも。


 案件なんかバンバンしちゃって、コラボもいっぱいして、もっとリスナーさんに寄り添って、自分の人生も語って、職業も明らかにしちゃう僕。良いですね。憧れちゃうわ。


 いや、実際そんなもんかも。もしかすると本当はそんな世界ですかここ? 


 正直に言うと普通に喋れますよ。でも、それはキャラの解釈違いというわけでもないですよね。軽い会話は出来るけどまじで語ると誰もいない。そんなキャラですよね僕」


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