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カルト宗教壊滅 1


「これが救いなのよお!!!!!!!」


 眼の前で表情を歪んだ女性がナイフで親父を惨殺している……そして、こちらを見た。表情は地獄のように険しく悪意に満ちた笑みを浮かべている。


 ……昔は優しくしてくれた綺麗な人だったが……まあ、仕方ないよな。結局親父が彼女を奴隷のように扱っているときも何もしなかったし、父の寵愛が外れたと知った母が嫉妬で彼女をいじめるときも何もしていなかった。




 うちの親父は教祖だ。信者に対して好き勝手していた。で、奴隷にしていた女性と子供に乗っ取られた。そして今、教祖の妻と子供である俺達は殺されかけている。


 ……足音がする。俺達を探しているな。見つかったら生贄にでもされるだろうな……さて、母親は逃げるときに負った傷が響いて遠くまで全力で走れない。そして精神ショックでブツブツと呟いているだけだ……賭けだがあそこに行くか。




 崖に辿り着いた。この島は信仰を強めるための地、逃げ場はない。後ろから信者が追ってくる音がする。奴らに姿を見せながら、母親と一緒に飛び降りる。


 俺はいざというときのために、この崖から無事に飛び降りる仕掛けを作っていた。こうすることで俺は死んだふりが出来る。奴らは急いで下を見るが。見えるのは母親によって赤く染まった海だけだ。




 さて、このまま隠れ潜んでいても食料が足りず生き延びられない。俺は逸れた信者の一人を殺し、皆が来ているローブを着て隠れ潜む。


 見つかるかどうかは賭けだが……頑張って生き残ろう。


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