過去遡及生命復活活動
「あっ、起きましたか。せんぱ~い、NO、19090232332の方起きました」
「じゃあ、その人に説明の方しといて」
「はい、分かりました。ではこっちどうぞ」
変わった服装をした女性に促されるまま歩く。頭が痛い。ここはどこだ。確か私は
「大丈夫ですよ。全て説明しますからね」
私達は透明なテーブルがある部屋に案内された。・・・・テーブル? テーブルとは何だ。そんなものは知らないはずなのに、知っている?
「では説明を行いますねここは未来で、あなたを生き返らせました」
「はい?」
「はい、大丈夫です。では、説明を続けますね。あるとき、大金持ちが死んだ息子を生き返らせました。すごい資産を使って、です。当然騒ぎになりました。神の否定だとか一人一人に資源使いすぎとか、命に順番を作るのかなどなど。でも命を助けるのは基本的な大義ですし、命を生き返らせたい人はいっぱいいました」
そこで、女性は一息つく。
「で、ですね。原因のお金持ちはやけになったのかだったら全員息返させればいいんだろう!って言ったんですね。もちろん、出来るわけないだろう、一人生き返らせるのにどれほど資源使ったんだと思っているんだとか色々言われたんですが。でも、何かそれでよくねって事になりました」
「えっ」
話がまるで入ってこない。なんかおかしい結論になった気がする。
「やっぱりこの技術を闇に葬るのは惜しかったですし、大切な人を息返させたい人がいっぱいいたので。で、国々が集まって、全ての人を生き返らせるということで一致団結したんです。いやあ、まあ、分かりやすい大義名分ですしね。でもまあそれで争いも減ったんですから馬鹿に出来たもんじゃないですよね。一致団結した人類の力は結構すごく、すぐにコストダウンしたり、宇宙に資源を取りに行ったりして、結構近い年代は生き返させることが出来るようになりました。で、次はという事になってどんどん年代を遡る事にしたんです。せっかく歴史に類を見ない程に結束できるのにこの大義名分を無くして又争い合うのも馬鹿らしいという事で、まあみんなこの大義名分を離したがらなかったんで。そして今あなたの年代です。ええ、あなたは1200年代ですか。ああ、今は3500年です。早いとみるか遅いとみるか、あなたはどっちですかね。」
それから、色々な事を説明されたがほとんど頭に入ってこなかった。分かったことは私は1200年の人で、3500年の未来人に生き返させられたという事だ
「じゃあ、もうちょっと説明しますね。特定の人には制限かかっています犯罪行為をしたときに体が止まる仕組みです。はい、ちょっと待ってくださいね。これは現代の法律で重大犯罪を犯したものに着けます。ああ、後、その時代での地位とか財産は考慮しませんのであしからず」




