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剣士と吸血鬼の戦い
「吸血鬼今までの何人の血を吸ってきた」
「おいしかったよ」
剣を振るう。吸血鬼は……陰に潜った。その人間の常識外の回避に戸惑い、次の追撃が避けれなかった。
陰からの黒い槍。それは非実在からの存在でありながら硬く鋭い……初撃で全ては終わった。
「えっ。これで終わり?」
吸血鬼が近づいてくるのを最後のチャンスだと命を振り絞って突撃する……しかし吸血鬼の手を貫きそれで俺は動けなくなった。すでに煙を立てて回復しつつある。攻撃を受けたということも気にせず、ただ吸血鬼の残念そうな顔を最後に俺の意識は闇に落ちていった。




