迷信
ここらの地域には変わった教えがある。その教えとは動物たちは罪人の生まれ変わりと教えるものだ。
ここらでは害獣事件が多く。その結果、悪い事をするとけだものになってしまうという教えが生まれたのだと考えられる。
しかし、時代も進み、外から動物愛護の考え方が流入した。そして、ある小学校で生き物係を導入しようという話が上がった。とても反対が多かったが、外から来た校長が動物愛護の人らしく、強引に制度を導入した。
子供たちも親が嫌いであればそれに従う。なので生き物係に選ばれるのはスクールカーストが低い子供が選ばれた。
選ばれた子供はさらに地位が低くなり迫害される。いつからか生き物係はいじめてもいいというルールが定着した。
あるクラスの生き物係にAという男の子が任命された。このクラスは特にいじめがひどく、A君は生きていくことがつらかった。
しかし、A君は生き物係として生き物をを育てていく内にこいつらだけが助けてくれる。そして、俺がいなければこいつらも死んでしまうだろうという考えが芽生え、生き物に対しての愛情と生きる意欲を抱くようになっていた。
だが、気持ち悪いモノに好意を抱くやつに対して、クラスでの迫害はさらにひどくなっていった。だが、想う物が出来たA君は壊れなかった。
いじめっ子はそんなA君にイラつき、大事なモノを壊すことにした。
給食の時間。A君が美味しく食べてると。いじめっ子が笑いながら
「美味しかったかその中にお前が飼っている気持ち悪いモノがいるんだぜ」
と言った。
A君はすぐさま吐いたが、クラスのみんなは笑っていた。それからは記憶にない。いつの間にか家にいた。
A君は死のうとした。でも持っていたぬいぐるみが語った。
「このままでいいのかと」
さらに続けた。
「本当は動物たちは優しい人達の生まれ変わりなんだ、今の悪い人間たちが嘘をついていじめているんだ。そのままにしてはいけない、正しい事をしなければいけない。君だけが間違いを正せるんだ」
次の日、学校は真の姿を現せた。A君と他の生き物係による革命が起こった。教員含めて14名が死亡。ここに革命が成った。その死体を生き物たちは嬉々として食べたという。