嘆いている姫
私のお父様は死にました。今から遺産を巡って遺族が争い、私も資産として狙われるんでしょう。所詮その争いも地下の蛮族たちによって血肉まで食われるというのに。はあ。天の人たちの現実逃避ぶりには呆れます。
昔の争い、天上戦争によって勝利した我らは天から地上に住む人々を弾圧してきました。しかし、地上の人々が増え、天の力が衰えた後、我らは放蕩にふけて城に閉じこまっている有様です。
この天に浮かぶ力も無限ではありません。いつかは地上に落ちます。聞くところによると落ちた後の城は悲惨で全ての物は奪われ、男は拷問され、女性は家畜のように扱われるそうです。だというのに、欲に塗れて、現実逃避を続けています。
そして今日、我が城の楔である城主が消えました。そんなことしている場合ではないというのに争い、一時期の繁栄のために自らの力を落とします。こんな愚かなことをしていいのか。
…いや、今最も愚かなのは私ではないでしょうか、あの人たちは愚かであっても行動をしている、必死にもがいている。
しかし、私はただそれを見ているだけ、ただ絶望し、来る時を待っている。こんな存在だからこそ来る日に絶望する事しかできないのではないでしょうか。
私がすべきなのは戦う事、そう、敵対する一切を殺し、勝ち、戦い続ける事。
頭が回ってきました。腐っても我らは前の戦争の勝者、城が落ちる前にやれることは多そうですし、やろうと思えば相手を地獄にやることは出来そうな気がします。よし、やっていきましょう。




