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ヤケクソな王子


 一人の陰気な少年と元気いっぱいの少女がいる。


「思ったより袋小路、出来ないタイプの現状? そうかなあ、それでも未来がある気がするよ」


「どこがだよ!! 民は飢えて死に、貴族たちは野心しか考えていない、兄弟たちはそんな砂上の楼閣を奪い合おうと殺し合っているっ……どこに未来があるんだ…………」


「わからん!!」


「はっ?」


「でも、なぜか未来に希望が持ててるよ!」


「……おかしいよ」


「そう? まあ、やれることをやっていこう。常に食事を気にして、危ない所には近づかないで逃げる練習をし続けよう」


「…………もう何もしたくない」


「じゃあ、いっそのこと救ってみる?」


「……なに?」


「みんな、救ってほしんだよ!! 君と同じように!! だから自分が救世主だ見たいな顔をして前に出る」


「それで期待に答えられなかったら?」


「そしたら、お前らが俺の言う通りに動かなかったからだって八つ当たりして死のうよ」


「……悪くないかもな」


「OK。そうと決まったらそのヤケクソが消えないうちに動こうか! まずは狙っていた奴をスカウトしよう!」


「俺達なんかに付いてくるかな?」


「いやいや、スカウトするやつは100人以上いるから全員に当たろう……いや、いっそのこと会える有力者とは全員に会おう!!


 兄弟にも言ってみようよ! 全てを救ってみせるとこの国は俺が救うと、今のまま奪い合っても大したものが得られないと俺がこの国を魅力的なパイにしてみせるから協力しようと言い回ろう」


「ははは、悪くないかもな」


「よし! それじゃあ出発進行!」


「これじゃあ、やけだな、まあ動いてみるさ! やけでも、何でも!!」


「ははは、楽しいね!!」


「ああ、楽しいよ全く!!」

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