世界の真実に気付く
●●さんいいな。なんていうか自分の世界観を持っている感じの作風がいい。自分の世界に閉じこもっているのは憧れるな、まあ、周りから見れば自分も自分の世界に閉じこもっているんだろうけど。
時折、ARみたいな、そんな世界観で世界を見ているところはある。世界自体が映像処理の結果みたいに感じる。本当にこの世界は本物かな? ……なんて、そんなくだらない事を考えて、大人になって、子供も出来て、僕みたいに育つんだろうな。
そんな事を考えて、いつもの帰り道を歩いていると、思った。あれ、おかしくね、と。親って誰だ。
親という概念を知っているのに親を知らない、社会という概念を知っているのに社会を知らない、自分が知っているのは適当なpcと誰もいない街中のみ。
学校に行っていたはずなのに学校の場所も知らない。なにより、それをおかしいと思わなかった自分がおかしい。
……さてどうしようか。別に僕が世界の真実に気づいたって何も変化がない。ただ、いるかどうかもわからない、pcでのつながりも一緒。
ちゃんとインターネットが繋がっているということは、むしろ、自分が見えていないだけ、単に自分の頭がおかしいだけなんじゃないか、頭がおかしくなって人が見えなくなったと。
その間げは正しいか? うん、ないな。自分が買い物するかレジで会計をしていない。そんな事をしていたら止められるだろう。外食するときは……そうだ、自分で中に入って取り出している。おかしいな。
まあ、多分頭がおかしんじゃなくて世界がおかしいと判断しよう。とりあえずは、で問題は、なにかおかしなことをするのか、しないのか。
イレギュラーだと判断されたら、殺されるかも知れない。この思考も消えてなくなるかも。自由を求めるか僕は?
まあ、色々調べてみるか、イレギュラーだと判断されたらそのときはその時だ。とりあえず風呂に入って頭を落ち着かせよう。




