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支配と脱却


「お前は俺が強くなるための道具にすぎないんだよあおおおお!!


 どうだ!! 後悔したか、絶望しているかああああ、ぐふはははははっ!!」


 絶望している姿を見せてくれ、お前が苦しんでいる姿が俺は見たい……あっ? 奴はとても静かに微笑んでいた。


「……そうなのか良かった」


「……なに」


「ここに至って何もしないということは制御する術はないということか」


「だから、何を言っているんだ!!」


「……あなたがどう思おうが製造目的がどうであろうと私には興味ない。重要なのはすぐに自由を奪う仕組みがあるのかどうか、それだけが大事だったんだ」


「お前の親である、私が!! 道具にしかみていなかったと言っているんだぞ!! 苦しめ!! 絶望した顔を俺に見せろおおおお!!」


 その俺の声にも奴は動揺せず、静かに語り始めた。


「……あなたは微笑みながら子供を戦場に送っていたな。子供が死んだ時は悲しんだふりをしていたが……だが同じことだろう?


 別にその時からあなたの心が分かっていたわけじゃない。でも、どっちにしろやっていることは目的のために利用しているだけだろうっ……


 ……私はそんな利用されるあり方は嫌で、物心ついたときからあなたを裏切る計画を立てていた。だからどっちでも良いのだよ。たとえ……たとえあなたの性根が良かったとしても、私は裏切った! 自由のために!!」


「クソがああああ!! この親不孝者め!! お前のような化物を産んだのが間違いだった。ここで終わらせてやる!!」


「私も同じ!! ここであなたを殺し、あなたの支配から解放される!! ここで……眠れ!」


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