地獄と罪と人生
幼い頃からカジノに飼われていた。そんな生活が嫌になって私は男と逃げた。ギャンブル中毒のどうしようもない男だけど、笑った顔が子供のようで可愛かったんだ。
「お前が!! お前のせいで!!」
「ごめんなさい! ごめんなさい!」
ドゴッ! ガコッ! 泣きながら痛みに耐える。数分耐えられば大丈夫だ……大丈夫……耐えられる……耐えられる……
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「ごめん、ごめんよう、お酒を飲むとつい心にもないことを言ってしまって、あれは全部ウソなんだ。お前の事を愛してるんだ」
「わかっているわ。大丈夫。貴方の本心はちゃんと、ね」
嵐が収まったことを理解して、可愛い我が子が近づいてくる。黒髪黒目で私の愛する彼の子供だ。
「おかあさぁん」
「良い子ね、後で美味しいご飯作ってあげるわ」
こうして、私は私の一日を過ごす。
「オカアサン」
…………何かが聞こえたような気がしたが、気のせい。
返ってくると……何かが倒れていた。仕方無しに、近寄ると…………息を、していない……そらしていた現実を直視する。子供の死体だ。赤髪碧眼……もう一人の……私の子供だ。
私は子供の頃からカジノに飼われていた。同時にその子供は娼婦でもあった。そうして出来た子供を私は愛せなかった。子供に対して暴言を吐き殴り、いやいや最低限の世話をしていた。
そして、愛する彼と逃げる時。思った。置いてきぼりにしたらどうなるか……決まっている奴らは娼婦の子供など殺すだけ。私は理由も分からないけど連れていき、でも愛せず。無視して、今まで過ごしていた。
死んでいる……私の…子供が……。
「……ははっ…ははは」
笑うしかなかった。ずっと、ずっと。




