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覇権種の生存戦略


 生物が氾濫した。自らのリソースの拡大のみだけではなく積極的に他の種族を殺して、リソース拡大をするトレントの突然変異種ドリアードの誕生。


 ドリアードは世界に侵食した。ドリアードが侵食した地域は全ての光リソース、水リソース、土のリソースを奪い、大多数の生物が絶滅した。地を這う他の生物の餌はドリアードの死体のみ。


 進化の過程により仲間意識が強い生物『人間』は恨みと憎しみを蓄えながら逃亡。天敵がいなくなったドリアードは大繁殖を開始。わずか10年でルーデル大陸の隅々まで広がった。


 それから、100年後。ルーデル大陸から脱出した人間は原住民との大戦争を経験し、その傷が癒えつつある頃。生き残った数少ない種である渡り鳥の糞によりこの大陸でもドリアードの繁殖が始まった。


 除去しようとするが、ドリアード大繁殖の最も重要な機能である情報交換特性を知らず、除去に失敗。ドリアードが侵食していこない極限領域まで逃げることになった。




 極限環境に人間も適応することは困難であり、ほとんどの人間が死んだ。しかし、外敵種を元に一致団結した人間たちは急激に文明を発達させて適応。そして、力を蓄え、わずか100年後に奪還を開始。鍛え上げた力によりわずか30年で大陸の半分を奪還。人間は勝利宣言を行った。

 

 しかし、ドリアード達による、光の吸収は惑星環境を変動させ、氷河期に突入。ドリアード、人間、両方に試練を与えた。

 

 人間たちは文明の力で克服をしようとした。しかし、出来ず。わずか数百年で絶滅。ドリアードは自らの変化能力により冬眠。そうして、百万年が過ぎた。温暖化が起きた。地下に眠りしドリアードが大繁殖を繰り返す。


 氷河期の繰り返され、その繰り返しの果ていつしか、ドリアードは核融合能力を獲得。物質というリソースを我がものとした。この頃には植物ネットワークは同一意識体となり、優れた情報処理能力を獲得。さらなるリソース獲得のために果ての世界を目指す。


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