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永遠の誓い

 

「なんであなたは私を守ってくれるの?」


「ただ路地端で死ぬだけだった私にあなたが命をくれたからです。だから、私はあなたを守り続けます」


「そう……ならば約束して、絶対に死なないこと、いい!」


「……はい!あなたに誓います、何があろうとあなたを守り続けることを」


「ならいいわ、これからもずっとよろしくね。●●●●」




「・・・・夢か」


 もう見なくなったと思ったんだが、たまにあの頃の夢を見る。その愚かさに怒りと憎悪に満たされる夢だ。だが、もう一度あの方を会える夢でもある。


 服を着替えながらビルから見える街並みを見つめた。


 今はもう遠く、あの頃とは全てが変わってしまった。ただ、この燃えるような想いだけが俺を突き動かす。



 この街ではマフィアが顔を利かせ、誰が死んでもそれは追及されない。ここでのルールは力だけだ。様々な力だけがここで生きる権利を与える。


 俺がここで使う力は暴力だ。クズどもに雇われてマフィアの用心棒や邪魔者を消す。そうして俺はこの街で伸し上がっていった。全ては求めるものを手に入れるために。それが人を傷付け、新たな俺を生んだとしても。


 ……そして長い月日をかけて手に入れた。誰が、敵かを。



 奴の情報はすべて得ている。夜、忍び込む。トラップは解除し邪魔者は全て殺した。


 奴の部屋まできた。中に入ると、頭に銃を突き付けられた。どうやら解除しきれなかったトラップがあったのか侵入者に気付いた奴は部下を集めて待ち構えていたらしい。


 意気揚々となった奴に俺はお嬢様をなぜ狙ったのかを聞いた。


 「ああ? もしかしてあいつはあの家の関係者か。ハハハ、あの家は確かにお金を持っていた。だが、なんの得にもならない慈善活動ばっかしていてな、前から皆がいいカモだと狙っていたんだよ。あんな美味しい獲物他に取られなくてよかったぜ」


 確かにお嬢様はお金を持っていたが力を持っていなかった。だからこういう奴らに狙われるのも必然だったのかもしれない。続けて、奴とその部下は嬉々としてお嬢様が死ぬ直前どれほど苦しんだか語ってきた。


 俺は目をつぶった。お嬢様、すみません。私はあなたを守れませんでした。ですが、あなたの仇を取ることを許してください、このような奴らがのうのうと息をしているというのが許せないのです。・・・・お嬢様が笑いかけてくれた気がした。


 目を開けスイッチを押した。


「この建物には爆弾を設置してある。それを起動させた」


 そう言うと、奴らは動揺した。


「お前らの未来はここで終わる。お前らが苦しめた人の一兆分の一の苦しみでも味わってから死ね」 


 奴らは最後まで自己擁護、責任転嫁を語った。奴らが動揺しているうちに手足を斬り、動けなくした後、奴らが燃え尽きるのをじっと見ていた。


 最期、苦しめるために時間を費やし、私自身も火の手から逃げられなくなった。だが、それでいい。最初っから復讐を果たした後生きようとしない。


「すみません、バカで。あなた以外の未来なんて見えません。すみません、あなたを守れなくて、恩返しも出来ない馬鹿な犬っころです。それでも、それでもどうかお願いします。馬鹿な犬っころに用はないかもしれませんが、来世があるならもう一度守らせてください。次こそあな・・た・・を」



 ある悪名高いマフィアのボスの屋敷が燃えた。焼け跡の中には騎士のように何かに誓って見える死体が転がっていた。

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