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女子学生の会話 ~神の存在~


「ねえ神様っていると思う」


「いるんじゃない。私達に加護くれるじゃん」


「でも、会ったことないわよね」


「会ったことなくても王様や領主様はいるし居ると、それだけじゃ神様がいない証明にならないでしょ」


「じゃあ、なんで支配しないの」


「支配?」


「だって強いんなら支配しない?」


「興味ないんじゃない」


「というか、なんで加護なんてくれるの。結構大変そうじゃない」


「……加護。まあ、加護のやり方はよくわからないけど、人間の強化魔法見たいと考えると大変な感じはする。強化魔法を使っているときって常に相手を意識しないといけないから面倒くさい」


「そうでしょ!」


「まあ、加護は別のやり方でやってんでしょ……まあ置いといて、あんたは何の加護を受けてる?」


「ああ、私の神? 殺戮新の首狩りかな」


「えっなにそれ」


「私達の地方って首を綺麗に切らない御霊が天にいけなくて腐った肉体でいつまでも苦しみ続けるっていう教えが合って、死んだ人の首を綺麗に切らないといけないんだよ。で、それが加護になっていったの」


「えっ。っていうことは考えが加護になっていったということ」


「多分ね。だから神様がいるのかなって思ったの。人々が望んでいたから加護を与えてくれたとみんな考えているけど、それよりも皆が考えていることが加護担ったと考えたほうがスマートじゃない。

 実際に反証と言うか神様に会ったという人も居ないわ」


「……それ、皆の前では言うわないほうがいい」


「あら、怖い声。君って保守的で疑問を追求しない質なのに、同時に論理的な思考をするからこっちのほうが正しそうだってなった時にそれを無視できないのよね」


「別にそっちが正しいと思っているわけじゃない。ただ、それを聞いて不快になる人も居るだろうからいっているだけ」


「はいはい、友人の忠告だものね。ありがたく聞くことにするわ」


「君ってたまに常識から外れるよね」


「仕方ないわ。私の知的好奇心が止まらないのだから。そんな私の友人をしてくれる貴方のことを結構大事に思っているのよ」


「まあ、君がいつか大怪我しても知らんぷりするだけだし」


「その時は貴方もの一緒よ」


「やだ」


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