表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
122/905

ディストピア~サイレンの音~


 雨が降っている。人々が傘を差してる中、路地裏で男が濡れることも気にせず駆ける。

 後ろから銃弾が放たれる。銃弾が掠め服を赤く染める。呻き声を我慢し駆ける。しかし、前に多脚機械が、銃口が男に向く。破裂音が鳴り響く。

 

 ……その場には赤い血痕しかなかった。下にマンホールがある。




 男は息を切らしながら座り込む。男の脳裏にはこうなってしまった過去が想起される。

 AIが発達し全てを機械が管理できるようになった。しかし、それは楽園にならず。自由が厳しく制限されたディストピアになった。


 私は真の自由を求めて戦おうと同じ信念を抱く仲間を集めた。同志達と一緒なら必ず自由を取り戻せると思ったはずだ。なぜこうなっている。


 そう、攻めるための計画を立てていた時。政府の駆除機械がやってきて仲間達が次々に殺されていった……なぜ、わたしたちの居場所がバレたんだ?

 まさか……裏切り者がいたのか……。

 

 衝撃からある程度回復して立ち上がらうとした時。サイレンの音が鳴った。この都市では一定時間ごとにサイレンが鳴る。皆を監視していると言っているかのように。

 男はサイレンの音から逃げるようにどこかに向かっていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ