教会の子供
「なんで君は神様を信じないの」
私はそう問いかけた。
「なんで神様を信じるの」
「だって、神様が私達をつくったんだよ」
「どうして、君はそれを知っているの」
「だって当たり前のことじゃない」
彼は呆れたようにため息を吐いて、そこから去っていった。
私は教父様に言った。
「あの人、神様を信じていないの、ばかみたいだよね」
教父様はあの人を捕まえて、棒にくくりつけた。そして、数日たった後、腐ってシンじゃった。馬鹿みたい、神様を信じていないからこうなったんだよ。
夜、目が覚めると。教会が火に巻かれていた。
「みんな~!」
皆を呼びながら必死に逃げているけど、足が掴まれた黒いモヤで
「よくも、よくも!」
とよく分からないことを叫んでる。必死に足で化物の頭を蹴るけど、離れない。
「助けて、助けて」
必死に必死に蹴り続ける。ついに掴む力が緩んで急いで逃げ出す。
「きゃあああああああ」
熱い熱い、助けて、チリチリ燃える音がする。でもここで立ち止まったらそのまま死ぬと理解していたから頑張って前に進んだ。急に熱さが消えた。同時に走る力も無くして、倒れ込んでしまった。何も見えない
「助け、て」
次の日、私は街の診療所で寝ていた。衛兵の人に聞く所によると、誰かによって燃やされたらしい。そして、私の皮膚の3分の1が燃えているらしい。医療費を特別払わなくてもいいらしいけど、もう仕事がないから頑張って暮らしてねとのことらしい。これからどうしよう。




