家族との会話1
「どうしたの。何で泣いているの?何か、気に障っちゃった。」
「私は、やっぱり殺されるのですか?。」
「殺さないよ。けど、ここで帰りたいとか言われたら泣いちゃうかも…。単刀直入に言うんだけど、私の家族になってくれませんか?」
「……。⁇。」
私は、人生で3回目のぽかーん。と無の状態になった。
「いきなりこんな話しをされたら困るかもだけど、その前に私からも伝えたいことがあって。少し、私の過去の話しをさせていただけませんか?」
私は、こんな寛大に関わってくれたことがはじめてだったため本当の私について知ってもらおうと感じて過去の話しを切り出してみた。
私のここまでの経緯を話し終えると娘さんのお母さんは、初めはよくここまで頑張ったね。と慰めてくれた。同時に私が自ら死のうとしたことに対して怒った。怒られたことは生まれて初めてだったが、命を大切にしなさいと私の存在意味を認めてくれた気がして嬉しい気持ちでいっぱいになった。一般的な考え方とは違うかもしれないが、愛を初めて感じた気がした。私の経緯を話し終えた段階で娘さんが戻ってきた。
「何の話しをしていたの?」
「ほたるの過去の話しだよ。」
「過去の話しか…知りたい気持ちもあるけど知られたくないこともあるだろうから私は聞かないよ。」
「ありがとう。余裕ができたら話すね。」
「私とこれから、いい思い出を作っていこうね。」
私は、この家族との会話で涙を流さずにはいられなかった。