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終電の出来事

私は、ひとり旅を始めた。結果から言うと本当にやりたいことを見つけることができなかった。まず神社を巡り、温泉を巡り多くの人と関わった。しかし、やりたいことを全て行い経験もしたが、興味を見つけることはできなかった。疲れたので、ホテルか旅館で1泊しようと思った。だか、恐れていたことが起きた。


 何回も検索・電話したけど、どこも空いていなかったのだ。だから仕方なく自宅に向かうことにした。時間をみると終電の時間だった。電車に乗った瞬間にネットカフェに泊まればよかったと後悔したが席が空いていたので、帰ることにした。


私の降りる駅は4つ目だったが疲れたせいか目を閉じてしまった。感覚で降りる駅に近くなると起きると言うが無事に私も起きることができた。


しかし、隣に座っている女の子が私に寄りかかって熟睡していた。見た目だけみると綺麗で可愛いので、私の隣じゃなかったら危なそうだなぁ…と思いながら降りるべき駅を見送りこの子が起きるまで最後まで付き合ってあげようと思った。


私達の住んでる家の最寄り駅を過ぎるとかなりと言っていいほど田舎になってしまうので、どんどん山へ山へと進んでいった。(どこまで行くんだろう…この子はいつ起きるんだろう。)と思いながら電車に揺られているとあっという間に終点に着いた。


終点と言っても終電で無人駅だから明かりはなく真っ暗な世界が広がっていた。

「綺麗な寝顔で寝ている君…終点だよ。そろそろ起きて、そしてそのまま私をあなたの家に泊めらせて。」

「やっと終点⁇…ママ…。」

「ママ⁇。」

「‼︎‼︎。あなた誰?」

「あなたがなかなか起きなかったからずっと枕になってた人です。」

「私のものを何か取ったりしてないよね。」

「そう思うなら電車で寝るんじゃないよ。」

「私に普通に怒ってくれた…。あぁ…やっと、やっと普通に注意してくれる人を見つけた…。」


「え?。」

「私の家に来ない?」

向こうから誘ってきたのは驚いたが1泊させてくれるならと笑顔で答えて付いて行くことにした。終点からどうするのかと思うと、終電駅は無人駅だったので改札を降りたら人が1人もいない状態だった。どうするのか彼女見てみたら、どこかに電話をしているみたいだった。


「もしもし、ママ…、コホン…お母さん⁇。私のことを普通に注意してくれる人を見つけることがやっとできたよ。私、これで…。…」

漏れてくる声からは喜びの声や笑い声で溢れていた。


「え、何?私、何かした?」

と不安に思ったらヘリコプターの音がしてきた。救助ヘリか何かかと思ったらライトの照明が私たちに当てられた。直視すると失明すると思ったので下を向いて消えるまで待っていたら何故か足が地面から浮いた。次の言葉を言おうと思ったら大きなヘリコプターの中だった。


電話をした少女はコックピットの隣の席に座っていた。なになに⁇と思いながらヘリコプターにふわふわっと乗っているとどこかの屋上に着いた。

「清流ほたる学園にようこそ。今日から私と同じ学校に通って欲しいんだけど、ダメかな?。今回の一年生入学者が奇数で私だけ1人になっちゃって…。お父さんに…。」


「えっと、つまり学校生活の寮生活とかを1人で過ごすのが嫌だったから私を連れてきたと?」

「ダメ?かな?。終電なのに最後まで待ってくれたあなただから頼みたいんだけど…。」

「私も学生になるのか…。やりたいことが見つからないから学校に入って見つけるって言う人もいるし…。もし、入学できるならしてみようかな。」


「ありがとう。私のお母さんが学長でお父さんが理事長だから相談してみるよ。」

「本当に私、学生になれるの?」

「なれるよ。私と一緒に学生になろうよ。」


彼女に出会ったことにより学校に入学することになった。

同時に私は、彼女をきっかけに学生に戻り将来の私に向けて一歩進むことができた。

久しぶりの学校とこの子の正体が分からないまま彼女のへりに乗り、家に向かった。

やっと次回からこの物語の本編が始まる。

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