私たちの物語の始まり
車に揺られて30分すると大学やコンビニを通ると一階に高級そうなレストラン、2階から4階までがマンションのような外装をしていた建物が見えてきた。
「凄いな…。」と思っていると目の前で止まり
運転をしてくれたトキと仲のいい人が
「ここまでが私の仕事だ。お元気で。」といい、私たちを降ろしたら来た道を走って行ってしまった。私たちはどうしたらいいかわからなかったが、トキが「ひとまずレストランに入ってみないか。」といったので一緒に入ってみることにした。
「失礼します。」
「いらっしゃいま…。トキ‼︎、無事で本当に良かった。連絡を貰った時は疑ったけど、もう一度会えて嬉しいよ。本当に、本当にトキを救ってくれてありがとう。」
「まやにミナ。どうして組織の実力者2人がここに?」
「トキの組織が解散をしたのと同時に私たちも大きな組織に戻らずに退職したんだ。」
「まやとミナの存在が組織には大切だと思っていたのにどうして⁇」
「私たちも25歳になって潜入や素早い情報収集ができなくなってきたからボスに相談して退職させてもらったんだ。」
「どうしてここに?」
「退職してもやることないからトキの次の行くところに一緒に行って、そこで働きたいなって思ってボスに相談したらここにお店を持っていいよ。って言ってくれて。」
「また、一緒に生活ができるね。仕事を退職したのに一緒に生活してくれてありがとう。」
「いやいや、お礼を言いたいのはこちらの方ですよ。辞めるきっかけを頂けたのだから。」
「あと、丁寧語をやめてほしいな。もう、組織の娘じゃないし。」
「いや、盃を交わすときにボスの2番目はトキさんって決めたんで今更変えられないですよ。」
「あと、私たちの名前は夜桜家になりました。」
「まやが夜桜風華。私、ミナが夜桜舞。トキが夜桜咲夜。そして、咲夜を助けてくれた子は夜桜ほたるの名前で生活をするように。ボスから名前を頂いた。」
「私が咲夜、助けてくれた子がほたる…。そして、親が風華と舞。」
「これから私たちの物語の始まるのだ。」