13話 パーティー結成
2時間後...
俺が起きたらもうみんな起きてた。
俺をペタペタ触っている、あ、レッドウルフしまうの忘れてた。
するとマデルは言葉を発した
「こいつの体、どうなってんだ?」
マデルは腕の筋肉を触っている
「魔力も半端じゃなかったな、手のひらに何かあるのか?」
スレンは手のひらを触っている
「はわわわ...ユートくんの体だ...」
シーナさんはお腹らへんを触っている、腹筋まだ、われてないぞ
もうそろ起きたほうがいいな
「ふぁああああ」
「「「!」」」
「ああ、俺どんだけ寝てた?」
「わからない、俺たちもさっき起きたばっかりだったからな」
「そうか、じゃあ村に戻ろっか?」
この話を無かったことにできるか...
そうするとスレンが俺を止めた
「その前にあの馬鹿げた力はなんだ?魔法も、剣技も...」
やっぱりバレてたか、確かに怯えてただけで意識はあったと思うし、夢だったと言っても無理そう
どうしよう...
「あのっ...ユートくんはその力のことをすごい大事にしてるんだと思います、話したくない気持ちもわかります、私もそうですから...」
シーナも一緒?確かにスキルのことは誤魔化してたけど..
でも俺は大事と言うよりか、なんていうか、転生者というか...あれ、そう思うと、話さない理由が全然ない、理由があるとしたら絡まれることだけだし...別に話しても良くね?
創造神も創造のことを話さなければいいんだ。
そうしたら、消滅させられなくて済むし
俺は話すことを決心した。
「ありがとう、シーナ、でも話すよ...」
「ユートくん...」
マデルとスレンは真剣に聞いてくれた。もちろんシーナもだ、隠したことは転生者ということと創造スキルを持っていることだけ、生まれつき、スキルがすごかったことを言うことにした。
話終わってから、マデルが話してくる。
「お前は...それをずっと俺に隠してたのか?」
マデルが悔しそうだ
そういうと俺もつらい...
「迷惑かけると思ったんだ、それにまだマデルは幼かったから...」
「お前も幼いだろ…」
「まあ、そうだけど、スキルで頭は賢かったんだ、だからマデルに話さなかったんだ」
そういうと俺たちは黙り込む、スレンとシーナは黙って見ててくれた。この間...俺苦手だ。
するとマデルがバッと顔を上げて元気よく俺に話しかけてくる。
「まあ、そんなこと気にしててもしゃーねーよな、俺たちでウルフを倒せたんだ、それにこの赤いデカブツも倒せた、これは正真正銘お前の力だろ?俺たちは助けられたんだ、愚痴を言っても、恥ずかしいだけだ!」
マデルが俺を心配したのか、元気づけてくれた。
「ありがとう、マデル...」
本当にありがとう、俺はこの力のことを話したらもう、一緒にいられないと思ってた、それだけ危ない力だからだ。
そしたらスレンも
「その通りだな、俺たちはお前のおかげで生きている、あと、できればでいいんだが、俺に戦い方教えてくれないか?ユートの体の使い方は他のと比べてもすごいよかった」
「うん、いいよ、そんなことなら」
するとマデルまで
「あ!ずっりー!俺もユートと特訓しようと思ってたのに!おいユート!俺もいいか!?」
マデルもか、まあ楽しそうだからいっか
「いいよ、みんなでやると楽しいもんね」
「おっしゃー!もっと強くなって父ちゃんを越えるんだ!」
マデルは目標があっていいな、あとは...
俺はもう1人の人物に話しかけた。
「シーナも、一緒にやる?魔力の使い方も、一応いいほうだと思うから...」
するとシーナは...
「あの!皆さん!」
急に大きな声を上げた
「どうしたんだ?シーナ」
シーナは、暗い顔をしているが、それと違って決心したような顔にも見えた。
「そのー、ですね、私もユートくんよりは、下かもしれないんですけど...スキル、少しだけ違うんです。」
あー、それのことか、確かに魔力100倍は珍しい、でも隠すことなのか?
「そうなのか?確かに今日はスキル使ってなかったけど」
「はい...私のスキルは『魔力100倍』というスキルなんです...一瞬だけ強力な魔法を撃てるみたいで、当てられたらどうしようみたいに思われて、ずっと避けられてて、だから言わなかったんです、でもユートくんを見ると、自分が情けなく感じちゃって、嫌われてもいいから話さなくちゃと思って...」
シーナさんは、暗い顔をしているが、俺たちはそんなこと思ってない、むしろ話してくれて、嬉しいと感じている。
「話してくれてありがとう、シーナ、でも、俺たちは、そんなことで、嫌ったりはしない、だよね?マデル、スレン」
俺はマデルとスレンの方をむく
「そうだよ、シーナさん、まあ冒険者を目指してない人からしたら強力で危ないと思われるかもしれないけど」
「うん、シーナさんはそんなことしないって信じてるから」
そうしてシーナの方にむくと
今にも泣きそうである、
「ありがとう、みんな、...怖かったけど...ちゃんと話せてよかった、私...このパーティーで冒険者やりたい...」
そうだな、元々はシーナさんと組もうと思ってたけど、4人パーティーも悪くない、みんな同じ年齢だし、進んでいく道は同じはず
「いいんじゃないかな、マデルとスレンが良ければ」
「ああ、俺はいいぜ、ユートと特訓すればもっと強くなれる気がするしな」
「俺も同じだ」
みんなの意見が一致した。よーし
「じゃあパーティー結成だ!それじゃあ、名前を決めよう!どうする?みんなの意見で決めよう」
するとマデルは
「じゃあ『生きる称号』だ!かっけーだろ!」
「俺は『武道の道』がいいと思う」
「これなんかどうだ?『唯我独尊』だ」
日本が元だぜ、この世界ならそうそう被らない
するとマデルたちは
「えー、なんだそれ聞いたことねーぞ、却下だ却下!それより俺のだろ!」
「知らない言葉は使いたくないな、俺も却下かな」
みんなマジかよ、知らなくて当然だけど、なんかかっけーじゃん!
すると、シーナが....
「私は...『清き絆』がいい、みんな、私を認めてくれた、清き心を持っているからこの絆が生まれた、だから...ダメかな?」
『清き絆』か、すごいノーマルだけどアリだな、わかりやすいかも
「俺はいいと思うぞ」
マデルは
「えー、いや、でもなー、『生きる称号』が...うーん...でもそっちの方が言いやすいし、かっこいいかも、俺も賛成」
スレンは
「3対1じゃあ勝てないな、それにいいかもしれないし、俺も賛成だ」
よし、なら『清き絆』で決まりだ。
「ありがとう、いい名前だ....シーナはすごいな」
「いえ!私は、そんな...役に立てたなら...」
「シーナ、これからはパーティーのメンバーだ!上下関係なしだぞ、だから、自信持て」
俺はガシッとシーナの肩を掴みながら言った
「は、はい!ありがとうございます...!それよりも...肩が...」
フシュー←シーナから湯気が出てきた
「うぉ!シーナ!大丈夫か!?」
「あーはいはいもういいよ、そこでイチャイチャしてろー」
「じゃあ俺たちは先行くぞー、そのウルフたちは、ユートが持ってけるんだよね?頼んだ」
「俺もすぐ行くよ!待ってば!」
なんとなく話は終わり、パーティーも結成することになった、これもシーナのおかげだな、
俺はウルフをしまって、マデルたちを追いかけた。
読んでいただきありがとうございました!
またがんばります!