12話 レッドウルフ
12話
俺たちは森にいる
俺、シーナ、マデル、スレンで一時的なパーティーを組んでいる。
ここまでは問題なく、すすめている、俺が先頭だからだ、なぜかって?
俺にはスキル『探知』があるからだ、半径3キロまで位置がわかるぞ
するとスレンが声をかけてくる
「おい、お前ら、魔物がいなさすぎるぞ、異常すぎるほどに、」
「確かに」
「ほら、あれじゃない!?みんな休憩中なんだよ!」
シーナ...違うぞ、俺が探知でウルフ以外と避けるようにしてるんだ
お、もうそろそろウルフが来る
あと20メートル
「おい、なんか物音聞こえないか?」
「確かに、ガサガサ聞こえる、どこだ?」
すると
ガルルルルルル!
3体いる
「ええ!?3体!?やばくないですか?これ」
「いいや、大丈夫じゃないかな」
俺が行けると確信した理由の一つは
『鑑定』である
ウルフ Eランク
全員Lv5
体力20 魔力量0 魔力0
力20 素早さ60 防御力20
素早さ以外全部負けてる
スキルもないし、魔法もない
これならアクシデントがない限り確実に勝てる
マデルが声をかける
「行くぞ!スレンは1匹を頼む、俺も1匹だ、ユートとシーナはそこにいる1体をやってくれ!」
「まかせろ」
「わかりました!」
「おう」
奥でマデルとスレンが戦っている、そして俺たちの前には、1匹のウルフがいる。
「シーナ、あいつにむかって最大の魔法を放て、詠唱する時間は稼ぐ」
「了解!」
俺はウルフが襲ってくるのを避けて避けまくって、たまに挑発しながら、それを無限ループしている、
数秒後
「出来ました、いつでも打てます」
「じゃあ隙を作るから.....はい!」
俺はウルフの顎を蹴って混乱させてから、合図を送った。
「ファイアーランス!」
ファイアーランスは鋭くて、ウルフのお腹に刺さった。
「やったな、シーナ!」
俺はハイタッチの手を出した。
シーナは動揺している
「あの...その...うーん...はい!」
パチン!
痛くはないけど、強くないか?
シーナの顔も赤いし、手も赤い
「はいそこー、イチャイチャしなーい、まだ終わってないぞー」
「そうだな、ごめんごめん」
「いやー、でもユートの魔道具すごいな!いつもの倍くらい力が出てた気がするぜ!」
「そうだな、マデルの友達はすごいな」
俺の魔道具を誉めてくれている
作った本人からしたらすごく嬉しいことだ
「なんだー?『は』ってなんだ?俺はすごくないのか?」
「今回はこいつのおかげだろ?」
「そうだけどさー、なんか気にくわねー」
まあどっちでもいいのだが...
「それより、あの反射速度と蹴りは良かったぞ、ユート」
スレンが誉めてくれる
「ありがとう、でも偶然だよ」
「そうか?綺麗に決まってたけどな」
バレなければいいんだー
すると隣からすごい草の音が聞こえてくる。
ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ
な!?探知忘れてた!こんな近いのに、スキル常時発動してくれよ!
すると草の影から赤い影が大きく見えてきた
「な、なんだ!?あの赤いウルフは!?」
「俺も知らん!だがマジでやばいのはわかる!」
「逃げたほうがいいのでは!?このまま食われるよりはマシだと思います!」
俺はどうしていたかと言うと
俺の内心はすごく動揺していた。
どうしたらいい!空間転移はスキルだから1人でしか使えないし、浮遊でもみんなを担ぐことはたやすいけど、落とさないとは限らない、それにジャンプ力も確実に高いはずだ、そんなことしてるうちに1人はやられてしまう!
俺は一つの方法を思いつく...
.....ちからを....使うべきか?
でも.....
クッ!!そんなこと考えてる場合じゃない、ここは使うしかない!!
とりあえず『鑑定』!!
レッドウルフ Aランク
Lv70
体力4000 魔力量2000 魔力3000
力1500 素早さ10000 防御力1000
ースキルー
威嚇Lv.9 支配Lv.2
ステータス増加Lv.MAX
スキル解除Lv.6
魔法解除Lv.6
ー魔法ー
火魔法Lv.MAX
闇魔法Lv.9
魔物でスキルと魔法持ちは初めて見た。
こんな魔物がこんなところにいるなんて、どんだけ運が悪いんだ。
他にウルフもうじゃうじゃいる、とりあえず仲間たちを......
グォオオオオオ!!!
くっ!ピリピリ衝撃が来る、他のみんなは!
俺は仲間たちの方へ顔を向けた
みんなの足がガクガク震えてる。
守るのなんて、たやすい!
「『空間支配Lv.MAX』!」
ガッ!グググ!ガオッ!『スキル解除Lv.6』
俺の半径5メートルの中で動いているのはレッドウルフだけ、その他はウルフが止まっている、だが範囲外にまだめちゃくちゃいる
ファイアーランス×10
俺は無詠唱を使ってファイアーランスを出した。
レッドウルフに当たったが全然効いていない
するとレッドウルフからの攻撃が繰り出される
ガオッ!『ブラックファイアー』
闇魔法と火魔法の混合技だ
それは10個出てきて、それぞれ味方も攻撃してきた、くっそ、
受け止め切れるか!?
「空間転移」
なんとかだな
これならどうだ!
クリティカルウォーター×10
この水魔法は相手の急所に当たるが威力があるわけではない、怯ませることができるだけだ
これで最後!
サイクロン!
風魔法の最大魔法である....ウルフがサイクロンの中で切り刻まれていく
終わったか、と思ったけど、お前だけが残ったか
レッドウルフ
どんだけタフなんだ全く、こうなったら....
力技で行くぞ!
俺は剣を抜く、俺のスキルには一つ剣神スキルがある。この特訓はキツかった、その成果が今発揮されるのだ!
剣神スキルLv.MAX
「神手の刃!」
この技は相手の全てを刻むスキル、神の身技と言ってもいいほど美しい剣技である。
傷をつけることなく、まるで神が魂を削り取ったかのようなことから
『神手の刃』と名付けられた。
「おわったか、みんなは!?」
よかったみんな無事でいる、精神的に危ないかもしれないな、これは回復魔法の出番かな
状態異常完全回復×3
みんな治った、よかった、起きるまで護衛してるか....
みんなに見られたかな、でも見られてもいい気分だな、この力で助けられたもんな
俺も常時探知をかけながらぐっすり寝た。
読んでいただきありがとうございました!
ちょっと技名考えるの恥ずかしいですね。
神手の刃って漢字はいいけど
読み方がなーって思っちゃったりして
次からもっと考えます。