10話 魔物を売る
俺たちは今素材売り場にいる。
「ではここに魔物を出してください」
メルルさんは手を机に置いた
いや、無理です、小さすぎます
「ちょっと多いので、床に出していいですか?」
「?、ええ、いいですよ」
よし、じゃあBランクの魔物とCランクの魔物を出しちゃおう
ドバドバドバ
あ、まずい、『異空間収納』を使ってしまった
スキルって2つあって不自然かな?
「『異空間収納』持ちなのですか、まあ2つ持ちは珍しいですけど私もそうですので、他の人に言うと驚きますよ」
「はい、気をつけます」
じゃあと言って魔物の鑑定を始めた
「なんですか!?これは!?Bランクが2体とCランクが53体ですって!?」
そんな反応されるとは思ってたけど...
「長年かけましたからね、それなりにはなりますよ」
「全て温かい、今さっき倒したような温かみです、時間停止付き異空間収納ですか」
そんなこと書いてないけど、そうなのか
「すごいですね!ユートさんは!」
ああ、たしかシーナさんだったな
「まあな」
「いいなー、私も強くなりたいなー」
そういえばまだ『鑑定』してなかったな
Lv.MAXになってからあまり使わなくなってしまったからな
一応メルルさんも
『鑑定』
シーナ 種族:人間
Lv.10
体力 50
魔力量 200
魔力 100(スキル効果で10000)
力 30
素早さ 30
防御力 30
賢さ 60
運 200
ースキルー
魔力100倍Lv.3
ー魔法ー
火魔法Lv.6
メルル 種族:人間
Lv.56
体力 300
魔力量 1000
魔力 200(スキル効果で2000)
力 80
素早さ 300
防御力 300
賢さ 300
運 60
ースキルー
魔力10倍Lv.8
ランダムアップLv.3
ー魔法ー
水魔法Lv.9
おお、いいねー
メルルさんレベル高いそれに強い
シーナさんのスキルすごいな
これなんだろう
取得しないと効果見れないんだよな
しょうがない『魔力100倍』を取得する
魔力量500000を消費
『魔力100倍Lv.1』
さてさて効果はー、
ー魔力100倍ー
スキルレベルの数値と同じ秒数効果が得られる
1日1回
さようなら
ごめんね、シーナさん
メルルさんのランダムアップも気になるけど
別にいいかな
するとシーナから声がかかる
「ちょっと、なにぼーっとしてるんですか?もう鑑定終わったらしいですよ」
「ああ、ありがとうシーナさん」
シーナさんはその言葉に少し顔を赤くする
「別に...私のことは呼び捨てでいいんですよ...?」
うーん、呼び捨てかーまあ本人が言ってるならそうしてあげるべきかな
「わかったよ、シーナ」
シーナの顔が赤くなった
「うん、ありがと」
めっちゃ声がちっちゃい、まあ聞き取れてるからいいけど
すると隣からパンパンと聞こえた
「はいはいそこの二人、イチャイチャしてないで、ユートさんはこっちに来てください、シーナさんは待機ですよ」
「は、はい」
シーナの方を向いてみると赤い顔でぼーっとしている。何考えてるのだろうか
俺はメルルさんについて行った
「では...Bランクモンスターが2体で金貨200枚、Cランクモンスターが53体で金貨530枚、合わせてプラチナ貨7枚と金貨30枚です、お確かめください」
ん?多すぎないか?お金を見たことあるのは銅貨と銀貨だけなのだが、通貨は知ってる
銅貨=100円
銀貨=1000円
金貨=10000円
プラチナ貨=1000000円
黒貨=100000000円
はい、出来上がり
730万円です、精神年齢は別として
俺10歳よ?10歳、わかる?
「すいません、なぜこんなに高いのですか?」
「Bランクモンスターは希少価値が高いのですCランクモンスターも高いですよ」
はあ、でもCランクモンスター53体よ?
まあいいんだけどさ
「あと、それは家に保存しておくか、あなたの持ってる『異空間収納』でしまっといてくださいね、絡まれたらいやでしょう?」
確かにそうだ、今回で気づいたけど、絡まったところで、何もいいことがないと初めて気づいたからな
「じゃあ『異空間収納』」
スッ
「では私はここで、ギルドマスターに報告の書類を書かなければなりませんので」
「あ、はいありがとうございます」
俺たちは別れた、俺はシーナのところに行く
「あ、シーナ!こっちこっち」
遠くから呼んだ。
するとこっちを向き、走ってくる
「みーつーけーた!全く..どこに行ってたのですか!」
「素材売り場」
「あー.....そうでしたね、あーなんでもないです、あ、もう少しで12時じゃないですか!お昼一緒にどうですか?」
お昼か、お金いっぱい稼いだし、行くか!
「ご一緒させていただきます」
「やったー♪ユートくんとご飯♪」
喜んでくれて何よりだ、理由はわからないけどみんな思ってるだろうけど『神属性』はレベルMAXじゃないと心読めないから!、まあ、一緒にいればわかるでしょ、この子、一瞬だけでも強いから....パーティー組むとしたらこの子かな。
読んでいただきありがとうございました!