私
シーン
和室の部屋で1人
寝転ぶ
畳の匂い
鳩時計の秒針の音
「あー、寝ミーなー」
俺が、グッと背伸びした瞬間だ
カラフルなグラデーションに辺り一面が染められていく
体が宙に浮いた
「おい、おい!え、なんだ!」
色んな顔が浮き上がる
人を含めた動物や絵画
すると
ガッ
体が突然動かなくなった
まるで、混凝土で固められたように
カラフルだった景色は一様にモノトーンに変わる
その浮き上がってた顔が俺の
顔目掛けてゆっくりっと確実に向かってくる
声にならない声を出しながら
やめろ、やめろ
来るな
すると、大きな口を開けて
俺を喰った。
その顔に見覚えがあった。
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