第3話
ども、久しぶりに家から出ない土日を過ごしてるカトユーです。旅行行きたいねん……
今回は魔法の話です。フワッとした話なので軽ーく読んでください。別に魔法は重要な要素じゃないので()
「ご主人様は優れた魔法使いなんです」
お?いきなり夢と希望に溢れるワードが出てきたぞ??
先程出会ったばかりのアリスに引っ張られるまま、俺は草原を突っ切る道を歩いていた。どうやら大木のそばに街道が通っていたようだ。
道中で色んな話をすると言ってたが、まず最初は転生者の話だった。
何でも異世界に人を送るというのは神様がよくやっているようで、アリスもそのことについて色々と知っているらしい。大抵の転生者は知識や力を持って異世界に送り込まれるらしい。そして例に漏れず、俺も最初から力を持った状態で転生したようだ。
そして冒頭の話に戻る。
「俺も爆裂魔法が撃てたりするの?」
「もちろん。ご主人様はありとあらゆる魔法を行使することが出来、新たな魔法を即席で創ることも可能です」
チートじゃん!
「閃●氷槍やブ●ック・ブラウン、メ●オ・ジャムも使えるのか!?」
「最後のは魔法じゃないと思います」
言ったあとに気づいたけど、最後は黒●スだったね……
「ゴホン、と・に・か・く
俺は色んな魔法が使えるんだな。
で、魔法ってのはどうやって使うんだ?
魔力を感じたりするのが必要なのか?」
多分俺の顔は真っ赤だろう。恥ずかしい……
「ご主人様の場合は規格外なので、そのような小手先の技術は必要ないと思われます」
「え?じゃあ、どうやって魔法使うの?」
魔法って体内の魔力回路を感じて云々みたいな難しい話じゃないのか?
「もっと簡単です。ご主人様がこうなって欲しいなあと思えば発動します。この時、魔法名くらいを言うとより正確に扱うことが出来ますよ。試しにあの岩に魔法を撃ってみてください」
めっちゃ簡単じゃん……
岩って言ったって家ぐらいあるんだけど?
「ええと、はっぱカッターっ!」
違うっ!!
それポ●モンの技!
ツッコミを入れてしまったが、目の前でブオンと音がして岩が真っ二つになった。
は?
威力強すぎね??
ドンと倒れた岩を呆然と見つめていると、
「流石ご主人様です。初めての魔法でこれほどの威力とは……」
アリスが寄ってきた。
「普通の魔法使いってどんな感じ何だ?」
やはり俺の力がすごいのだろうか?
「普通…そうですね、初めての魔法は大抵ライトで瞬時に霧散するレベルですね」
お、おう、初歩的なやつだな。
「ご主人様もライトを使ってみては?」
ライトか…魔力を込めすぎたらバ●スみたいになりそうだな。
イメージはデスクライトくらいか?
「ライト」
そうつぶやくと同時に光り輝く球体が現れた。5cmほどの大きさで、熱も無くフワフワと空中に浮いている。
おお…、何かすげぇ神秘的だな。
「やはり素質も魔力量も段違いですね。こんなに安定して魔法を行使し続けられるなんて……」
アリスはビックリしたように灯りを見つめていた。
暫く浮かせておいたがこれ、どうやって消すんだ?
「なあ、消し方は?」
「ああ、消し方は「消えて」って思うだけで勝手に消えますよ」
ふむ、消えて。すると球体はフッと消えた。何か不思議だな。そこにホントに存在しているのかわからん。まるで幻覚を見ているかのようだ。
「ご主人様、疲れませんでしたか?」
アリスが気遣うように聞いてきた。
疲れ?別に電球をポンと出しただけで疲れるわけがないだろうに。
そう言うと、アリスはビックリして、色んな説明をしてきた。
「魔法は体内の魔力を用いて使ってるんですよ!?
それこそ初めて魔法を使った子供はそのまま寝落ちしちゃうくらい疲れるはずなのに!」
と言ってきた。
うーん、でも全く疲れを感じてないんだよなあ……
そう思って体をグルグルと動かしていると、アリスが呆れたように言ってきた。
「もしかしたら魔法の能力以外にも魔力量も常人を遥かに上回ってるのかもしれませんね」
「魔力量を知る方法はあるのか?」
その問いにアリスはうーんと唸ったあと、
「あるにはありますけど……大きな街のギルドや鑑定士の所で量ったりするのが一派的ですね。あとは……」
「なんだ?」
「倒れるまで魔法を使うことですかね?これは大変なのであまりオススメしません」
そうか……
でも、今すぐ魔力量を知りたいんだよなあ。ぶっちゃけ倒れてもアリスが居るからなんとかなる気がするし。
「今からやってみる」
「そうですか……
辛いと思ったらすぐにやめてくださいね?」
「おう」
不安そうにアリスが忠告してきた。まだ魔力については把握してないけど、体力みたいに「これ以上はムリ」みたいな感覚があるのか?
さて……何の魔法を使おうか。
少し考えている内に気になることがいくつか出てきた。
「なあ、魔法って同時に何個も発動出来るのか?」
「大抵は1人1個の魔法を使うのが精一杯ですね。あ、でも、トップクラスなら同時に4個使えるそうですよ」
4個かぁ……
「わかった。じゃあ、今からやってみるよ」
深呼吸をして前を向く。出来るだけたくさんの魔法が撃てたらいいなと思って魔法を撃つ。
「ファイヤーボール!」
小さな火の玉が現れ前方に打ち出される。
やがて失速して地面に辺り消滅する。
うん。体には何の以上もない。
次は2発同時に撃ってみるか。
「ファイヤーボール!」
今度は2つの火の玉を撃つ。
結果はさっきと同じ大きさの火の玉が打ち出された。
ふむ、2発同時は可能か。
じゃあ、次は3発同時か?
「ファイヤーボール!」
これまた成功。3発同時もいけるようだ。
なら4発同時は?
「ファイヤーボール!」
いけた……。これで世界トップクラスの魔術師と並んだことになる。
……なら5発連続はいけるのか?ここから少し欲が出てきた。
「ファイヤーボール!」
イメージした通り、火の玉が5個出てきた。成功だっ!
隣でアリスが「嘘……」と呟いているのが聞こえた。どうやらスゴイことらしい。
うーん……、5発がいけるなら10発にもチャレンジしてみるか?
「ファイヤーボール!」
おおっ!10個の火の玉が打ち出された。この数の魔法を同時に使えるのはスゴイんじゃね?
同じ魔法を同時に何個も使えることはわかった。次は異なる魔法を同時に使えるかどうか試してみよう。これができればお湯とか簡単に作れそうだ。
「ファイヤーボールとウォーターボール!」
パシャッ!
あっ、火の玉と水の玉がぶつかった瞬間水の玉が蒸発してしまった。そりゃそうなるわな……
でも、2つの異なる魔法を同時に使えることがわかった。これで戦術の幅がかなり広がるんじゃね?
じゃあ、次は異なる3つの魔法を同時に使えるか試してみるか。
「ファイヤーボールとウォーターボール、あとライト!」
3つの魔法が同時に発動した。
おお……、すごい。
自分の魔法に感動していると、アリスが化け物に話しかけるのに質問してきた。
「あ、あの……、疲れないんですか?」
「え?」
「これだけ魔法を撃って疲れないのは正直言って異常です」
ふむ。魔力も多いほうなのか。体の方に特に違和感はない。寧ろ魔法が使えた喜びで、体が感じるくらいだ。もっと魔法を使いたい。
もう少し魔力を消費しそうな魔法を使ってみたらどうだろう?
ファイヤーボールたかは初歩的な魔法だろうし、消費する魔力も少ないと思う。
……あるじゃないか。もっと消費が激しそうなやつが。
深呼吸をして仁王立ちになる。こういうのはカッコつけが大事なんだ。
「エク●プロージョン!」
某人気ラノベの爆●魔法である
詠唱はカットした。流石に恥ずかしいし、本人曰く意味は無いらしいし()
数百メートル先で大爆発が起こった。
隣では「なんですかあの破壊力は……」とアリスが腰を抜かしていた。
決まった。そう思っていたものの、体はなんともなかった。
マジぃ?魔力切れならないの??
何時になっても魔力切れとか体の違和感は来なかった。
俺はビックリしながらアリスに告げる。
「アリス……俺の魔力量、無限なんじゃね?」
「嘘だあーっ!」
草原にアリスの悲鳴が響き渡った。
次回は来週末。まあ、テスト週間&受験があるのでなんとも言えませんけども。(オイオイこんな時期に何をやってるのかね?)
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(今作はTwitterでの反応が多い印象)
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ではまた次会にて。んだば!