プロローグ
どうも受験生なのに余計なことしかしてないカトユーです(アホくさ…)
偶〜にある創作意欲の湧く日が昨日のこと。そこから時間が経ったけど、投稿しても良さげな話だったので連載という形で上げます。
「おのれ…真の勇者でもない貴様に倒されるとは、一生の不覚だ……」
瀕死の魔王が俺を苛立たせる言葉を投げかけてくる。
「ああ、そうだ。お前は真の勇者未満の俺に倒されるんだ。無様だなあ!」
そう言う俺の身体もボロボロだった。魔王の攻撃をマトモに食らった左腕は消し飛び、右耳は欠けていた。もう長くは保たないだろう。
「ふむ、なら貴様も道連れにしてやろう。これでも食らえ!!」
魔王の言葉と同時に膨大な魔力の渦を感じた。くそっ、まだこんな力を残していたのか!
「浅ましい勇者よ!ここで死ねぇっ!!」
瀕死とは思えない素早さで迫ってくる魔王に、俺は一種の尊敬の念すら覚えた。ここまでやられても勝とうとするその心意気に感動した。
が、俺の取るべき行動は、その攻撃を正面からバカ正直に受けることではないだろう。
鬼気迫る形相でやって来る魔王に反して、俺の頭は冷静に指示を出し、体を動かした……
これはある勇者が魔王を討伐するまでの英雄譚……ではない。
短っ!?
次話は夕方に投稿します。その次は明日かなあ。