アーネストリー探検記 7
僕の名は、アーネストリー。探検家だ。
今日は、名匠シガーの元に依頼していた短剣を受け取りにやって来た。
受け取った短剣は、それは見事なできで、お値段もかなりのものだ。
師匠の紹介でシガーに武器を作ってもらえることになり、感謝しかない。値引きしてくれたら嬉しかったのだが、そうは上手くいかない。しっかりと搾り取られた。
これで準備は万端。出発の日を待つばかりだ。
慣例として壮行会が行われるのだが、気乗りはしない。
後日、王宮で行われた壮行会は、盛大なもので恐縮至極であった。たった3人の探検隊になってしまったのだから。
しかし、あの禿、もといエクリプス王め。また、僕のことを冒険家と言いやがった。
探検家だと言っておろうが。いつか、その残った髪を引っこ抜いてやる。
おっと、いけない不敬罪適用される。
残りのエクリプスの日々を有意義にすごそう。
今回の探検の事を考えると、無事に帰ってこれるかどうか考えてしまう。
探検家アーネストリーに二言なし。絶対に又、ここに戻ってくることを誓おう。
不安もあるが、見知らぬ地への好奇心が止まらない。
探検が楽しみだ。
現存せず、或いは、未発見。