第4話 一応スキルを試す
「う……うん……？ここは……？」
目を覚まし辺りを見渡すと、そこには草原が広がっていた。
……うん。何もないな。草原しかない。
……いや、ここからどうしろと？
街とか村とかがどこにあるかも分からないんだけど？
……てか服装私服のままかよ……
なんか、こう、勇者っぽい格好を想像してたのに……
「そうだ！俺のスキルどうなってんだろう……」
確か、自称神のあいつはスキルを使おうって強く思えば使えるって言ってたな……
よし、一度試してみよう。
試さないとどんなスキルかどうか分からないし、なりよりチートじゃないかもしれない！
もしかしたら、万が一ということがある。
試さないという選択肢はない。
「よし！まずは《我竜転身》を試してみよう」
えーっと……スキル《我竜転身》発動……
こんな感じでいいのだろうか。
「って、うわあ！！なんか体が光って……」
……うん？
なんか、めっちゃ空が近くなって、地面が遠くなったんだが……
あ、あっちになんか家みたいなの見える……集落だろうか。
……いやどうなってんの！？
これマジで俺竜になってんの！？
……や、やばい……なにか口から出そうだ……くしゃみ？
「グ、グ、グオォォォォウ！！」
……くしゃみをしたと思ったら、口から火が出ていた件……
いや、そんなラノベのタイトルみたいなの考えてる場合じゃねええええ！！
草原がクソ燃えてるうううう！！
どうにかして消さないと！！
……ええい！！取り敢えず踏む！！
「ウォォォォ！！」
……火を消すどころか、地面に大きな竜の足跡ができたんだが……
でもまぁ……火は消えたし……うん、良しとしようそうしよう。
はぁ……スキル解除……
「……普通にチートじゃねえか……この調子だと、他のスキルも……」
正直、もう使いたくねない……
でも集落かなんかが見えたのは大きな収穫だ。
スキルを試し終わったらそっちに向かおう。
さて、次は……《空間転移》を試してみよう。
……なんだ？
頭の中に地図が浮かび上がっている。
指定した場所に行けるということだろうか。
なら、先にさっき見えた集落に行ってみるとしよう。
ここだよな……よし！転移！
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次回は明日に投稿する予定です。
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