私とともに迎え入れて
もしかしたら今日かもしれない!
彼は嬉しそうに言った。
無力に生きる彼にとって唯一の目標であったそれは、彼が絶望に追い込まれていくうちに、それこそ誘惑となっていったが、惰性で生きていた彼にとって流石に抗える勇気もなく、これからもずっとそのまま続いていくように思えたのだが、とうとう彼は恐怖が消えたことに気がついたようで、こんなことを言い出したというわけである。彼にとってもまだ未練があるようで、幾度となく考えるようだが、永遠に答えは出てこないみたいだ。しかし、彼にとって、これは彼だけの問題ではないのであり、そして、少なくとも彼は、それを達成しなければならないことは明らかであり、やっぱり考えるのをやめたほうが楽だと思うのではあるが、それを出来ないことは仕方がないと言ってもいいのではないだろうか?ただもう時間は限られていて、いや、実際今行ってもいいのであるが、それをできないのは彼自身の甘さであり、彼も十分自覚しているはずなのだ。そう、そして時間が限られているために、考えることは途中で中断しなければならなくなるだろうが、彼はそのことにはまだ気づけてはいない。だとしても、彼が喜んでいるのは事実なのだから、それが誰にとっても望まれていないとしても、そして、彼が一番気にしていることが、強い嫌悪感を持ちながら彼を受け入れることになろうとも、彼にとってはどうでもいいことにしなければならないのであった。彼の自身への甘さは、とうとうここまで来るのであった。




