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どこまでやっても
「僕はもう死にたいよ。」灰色の鼠は言いました。
猫は言った。
「それはおれに救ってほしいってことかい?」
「ええ、救ってください。」灰色の鼠は言いました。
猫は言った。
「それなら話を聞こうじゃないか。」
「僕を許してくれますか?」鼠は言いました。
「そうさなあ。」
猫はそういいながら、灰色のネズミを平らげました。
鼠は実際、そうしてほしかったのです。
ここでこのお話は終わりです。
実際あいつは死ぬために生まれてきたんだ。
18年の間、やつは死んでいるんだ。最初の一年はまあ忙しかったみたいだが、それからは大抵気楽なようさ。これはまあ皮肉なもんだよな。おれは最初の一年くらい、ゆっくりさせてやったらいいと思うんだがな。
とにかくあいつはぼちぼち死んでいるわけさ。それでどうして、いきなりあいつの話を始めたかって?それは単純な話、今日やつに会ったからなんだよ。ともかくおれは言ってやったさ、「まあどうしてのこのこやってきたんだい?」だってあれだぜ、ようようと気楽に死んでいられるわけなんだ。そしたらあいつ、あんなこと言ってきた。「世界で一番偉いのは誰だと思う?」
「この世界で一番えらいのはぁ」
「何も考えずに何も考えずに世界を七日で作った神様だぁよ」




