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ぶ~外れです! 賞品は魔王です!  作者: ピッピ
第8章 魔王内政編
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第118話 ドワーフの国

グラビティ コントローラー始めました。王道テンプレ成り上がりです、よろしければ( ^ω^)_凵 どうぞ

 今日はドワーフの国に行く日だ。何故か俺の第2婦人に収まったミーシャだがあいつはドワーフの国の王女なのだ、だから普通に国に帰ってドワーフの国の内政をやってる様だ。まあ名目上の嫁って奴だな政略結婚って事になるのかかな?国同士で言えば同盟国って事だろうな、良くわからないけど。


「今日はドワーフの国だな、楽しみだ」


「あそこは温泉が名物だ、俺の別荘が有るから今日はそこで泊まりだな」


「へ~別荘とか凄いな、旦那は金持ちなんだな」


「マーガレットさん、旦那様は王様ですよ。因みに魔王ってあだ名じゃ有りませんよ」


「え~!!!王様!・・・私は旦那を魔王って名前の暇人かと思ってた」


「ハハハ、やっぱり勘違いしてたのか。こっちのほうがびっくりしたぞ!」


 普通は魔王城を見て、俺が皆に魔王って呼ばれているのを見ていたら気がつきそうなもんだが、やっぱりこいつは俺が魔族の王様って気がついてなかった様だ。まあ俺は普通の人間だし魔力も無いしな、向こうでも普通に魔王って呼ばれていたせいも有るかもしれないし、そもそもこいつは人の話を聞かないからな。

 あそこの温泉は凄く泉質が良いんだ、風呂から上がっても暫く体がポカポカするぞ。食物も川魚の焼き物と山菜の天ぷらが美味いんだ。


「ふむふむ、魚と天ぷらだな。覚えたぞ」


「私は初めてですから楽しみです」


「そう言えばシルフィーネは連れて来たこと無いな。主にサキュバスの保養所になってるからな」


 ケロベロス犬車で約3時間でドワーフの国に到着だ、ケロちゃんの移動力は素晴らしい。急がせれば2時間で走破するがこれは早馬の倍のスピードで普通の馬車の5倍以上の速度が出るのだ。


「やっぱり凄いなケロ助!欲しいな!」


「ケロ助じゃね~、ケロちゃんだ。勝手に名前を付けるなよ。その内なんか捕まえてやるから我慢しろ」


 マーガレットはどうしてもケロベロスが欲しい様だ、取られるのは時間の問題なので何か捕まえて来るしか無いな。グリフォン、ケロベロスって来たら次はやっぱりヒドラかな?確かケロベロスの兄弟かなんかだが・・あれは人が乗れるのかな?


「魔王!待っておったぞ!」


「おう!ミーシャ久しぶり!」


 別荘の2階の自分の部屋に行ったらミーシャが待っていた。俺の別荘だが俺の部屋は2階の1室しか無いのだ、残りの5部屋はサキュバス達に取られたからな。まあ10畳位あるから4人でもそう狭くない。俺とミーシャが話をしていると、我慢出来なくなったマーガレットとシルフィーネが温泉に行った。サキュバス達から肌がツルツルになる、とか、美人になるって聞いていたので俺はあっけなく捨てられた訳だ。


「魔王よ、どうも思わしく無いのじゃ」


「だろうな・・」


 ミーシャには動力伝達用の歯車の事を教えていたので今までドワーフ達と作っていたのだろう。しかし歯車って奴は作るのが難しいのだ。特に金属製は手作りの場合は極端に難易度が上がるのだ。1個1個のサイズや形を同じにするのが難しいからな。勿論そんな事は折込済だ、制作の難しさを経験してもらおうとしてわざと教えなかったのだ、


「どうすれば良いのだ?我々にできるのか?」


「任せとけって、いい物持ってきたぞ」


 俺は型取り用の歯車とマイクロメーターやノギス、それに潤滑用のグリース等をミーシャに渡して使い方を教えてやった。


「成程、これなら何とかなりそうだ。ありがとう魔王!」


「待て!ミーシャまだ有るんだ」


「・・・?早く作りたいんじゃがの~ドワーフの国の未来がかかっておるのじゃ」


 早く工房に行って歯車を造ろうとするミーシャを引き止めて、もう一つの話をする。もう一つは自転車だこれなら人間達にも売れるので持続的な儲けになるのだ、それに壊れるから修理代でも稼げるはずだ。俺は自転車の実物を渡した、作りにくいスポーク式の奴じゃなくてホイールタイプの簡単に出来そうな自転車だ作るときに一番問題になりそうなのはチェーンだな。


「自転車のう、これなら何とかなるのか?チエーンとか言うのが難しそうじゃの」


「他にも問題が有るんだ、これは荒れた地面じゃ走れない。綺麗な道が必要なんだ」


「む~、そんな金はドワーフには無いのじゃ」


「任せろ、明日魔道士の街に行くから綺麗な道を造る手助けをしてもらう予定だ」


「ほ~、そこまで先を読んでおるのか。惚れそうじゃのう魔王よ」


「惚れるもなにも、お前俺の第2婦人だろうが」


「おお!そうじゃった」


 この後ミーシャと露天風呂に入ってドワーフ達と宴会だ。久々に大酒飲みのドワーフとウオッカを呑んで大騒ぎをしてやった。そして気がついたら俺の部屋で寝ていた様だ。酔いつぶれていたのをシルフィーネが運んでくれたのだそうだ、流石はシルフィーネだ、頼りになる嫁だった。シルフィーネは毒耐性Aだから酒に酔わないのだ。飲み比べで次々にドワーフ達を撃破していってケロっとしていたな。

 マーガレットは俺と同じで酒に弱いのであっという間に寝落ちしていたようだった。まあこれでドワーフ達には自転車造りと船の動力部分を造るって産業ができそうなので何とか軍需産業から平和産業へと方向転換が出来そうだ。


 さて明日はトランザムの居る魔道士の街だな。あそこには熱気球と道路造りに協力してもらう予定だ。俺の嫁たちには稼いでもらわねば、俺が楽を出来るようにな。





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