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第二話 食べ物を見つけました




 自分の状況を確認することも済んでほっと息を吐く。

 さて、皆様お気づきですか?

 

 鑑定眼と水魔法、これ程ありがたいものはないだろう。

 これで、お腹壊すかもしれない川や泉の水、得体の知れない木の実やきのこを食べる必要もなくなった。

 使い方は、今までもゲーム風なやり方でなんとかなったし、大丈夫だろう。……っていうか大丈夫じゃないと私が困る。


 テクテクと動きまわって食べれそうな木の実を探していると私の頭よりふたまわりほど大きな桃色をした、マンゴーっぽい実を発見した。よし、こいつを鑑定してみよう。あわよくば食べれますように……。

 鑑定、と念じてみればステータスの時と同じような画面が出てきた。

 どれどれ…?




 ──────



 ヤシゴの実


 魔の森に自生するヤシゴの果実。

 毒性はなく栄養たっぷりで美味しいが高ランクの魔の森にしか自生しないため、滅多に市場に出まわらない高級食材。

 魔力と体力を回復する効果がある。

 ヤシゴの実にそっくりなニセヤシゴの実は、強い毒性があるので注意しなければならない。



 ──────




 ……とまあ、こんな感じだ。


 ちなみにこのヤシゴのなっている木は、私の背丈ほどしかない。こんな大きい実をつけるのに、本体はこんなちっさいんだね。


 ま、食べれるみたいだからいっか。ってことで、いただきまーす!!

 ヤシゴの実を木からひとつもぎ取ると、皮を剥いてガブッとかじりついた。

 

 甘酸っぱい果汁がジュワーッと溢れて口いっぱいに美味しさがひろがる。うわぁ、甘酸っぱい!! 美味しい……!!

 食感はナタデココみたいにコリコリしてて甘い匂いがしてとても美味しくて、ちょっとしたおやつみたいだ。


 いくらでも食べれそうだなぁ……と思うのだけれど、いかんせん身体は3歳児。八分の一弱食べたところでお腹いっぱいになってしまった。

 悔しい、口惜しい、早く大きくなりたい!

 

 もったいないけど、こんないい匂いのするものを持ち歩くわけにいかないよね。ここにいますよーって言ってるようなもんだし、目印になりそうな事は避けなくちゃね。

 

 食べかけのヤシゴの実は足元にポイっと捨てて、今夜の寝る場所を探しに行く事にしよう。こんな場所だけど地面に寝るのはちょっと遠慮したいしね。どっかいい場所ないかなぁ……願わくば雨が防げてふかふかの落ち葉がしいてあるような木の根元あたり。

 唸れ、私のLUK50……!!

 

 まだまだ太陽は私の真上から少し西に傾いたくらいだけど、見つかるまでにどれくらいかかるかわからないからね。早く見つかるといいなぁ。


 ……さーて、また頑張りますか!!





2017/03/04 加筆修正

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