表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うちのお嬢様はなにかおかしい  作者: 藤子
プロローグ
1/4

01   ご機嫌よう、皆様

処女作ですので、お暇な時にでもどうぞよろしくお願いします。

うちのお嬢様は美しいものが大好きで金使いが荒く、我が儘でかつ人使いがうまい。

そんな自分のお嬢様がさらに宰相の娘で第二王太子の婚約者第一候補というんだからとうとうこの王国も終わりであろう。

ちなみに余談だが婚約を決めたのは79まで王座にしがみつき隠居したいまでも、ところどころで影がちらつく 元王である。

自慢ではないがうちのお嬢様とかの王はいまだに仲が良い。どのくらいかというと、かの王が亡くなった時はお嬢様自ら埋葬するといった程だ。

ちなみに王族は基本王族専用カタコンベに立派な棺におさめられる。いわんや、歴代の中で最も賢王とされた王であるのなら歴代の中でも葬儀はそれは立派に行われ、ご立派な棺におさめらることだろう。決して、宰相の娘であろうとも遺体を勝手に持ち出して、適当な地面に埋められるものではない。

「ねえ、お爺様。お爺様はいつ死ぬのでしょうか?いつまで現世にお残りになさるの?お爺様がときどきふっと現れては皆様に助言を告げなさるから、おかわいそうに皆様、どんどん態度も頭も後退なさっているのですよ。それだけでもいっそう寒々しいのに、これでお爺様がお亡くなりになって、棺桶から勝手に出てこられでもしたら救世主ですわよ?そんなことがないよう、私がお爺様を丁寧に埋葬して差し上げたいのです。具体的には鳥葬した後、火葬して最後に埋葬するのが理想ですわ」

これがその時のお嬢様のお言葉である。お嬢様は他人とのコミュニケーションがひたすら淡泊であるからして、ここまで感情移入されたお言葉はなかなか聞くことができない。したがってこの台詞でどれほどかの王がお嬢様に思われているのか理解できようものだ。

ちなみにこの時のお嬢様は7歳。現王太子との婚姻が決定した時である。

そして、お嬢様は今年で16歳になり、このまま順調にいけばめでたくも第一婚姻候補から第一王太子婚約者となりえるわけである。

だがまあ、そんなうまく行くわけもないのが人生というものだとか。

ちなみにこれは、我等が王太子様からお嬢様が今年度の学院の入学式に直接賜ったお言葉であり、しかしながら我等がくそ爺、おっと、元王からすると人生とはある程度どは思い道理に行くものらしい。

全面的に意見に反対したくなる爺ではあるが、これには自分も賛成だ。

なぜなら人間はその人物相応の願いしか願わないからである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ