Dear my father2
ST;『歩く障害物』
父は普通に歩けない。
歩き方自体も変だが、すぐ何かにぶちあたる。
一人ほっとくと、後ろの方で“ドンガラガッシャーン”という音がする。
歩きもしない動きもしない扇風機に体当たりして、分解してしまった音だ。まさに、父は歩く障害物である。母が行く方向行く方向に、わざとなのか偶然なのか、壁を作って邪魔をし、母が『邪魔(-_-;)!』と怒れば、『おとんとおかんは、S極とN極(^O^)』とか言っちゃってるし…。おばか…(^_^;)
父ほどプラス思考で歩く障害物な人間は、そうそう居ないだろう。
ST;『アイ ラブ トーク』
私が仕事を始めてから、なかなか家族全員で夕飯をとるのは難しくなったが、今でも、たま〜に食べられることがある。
そんな時、一つの話題で皆ワーワー盛り上がるのだが、ひとりポツンとウズウズせきばらいなんかをしながら、腕組をして前のめりになり、少し揺れながら、ムズムズしてる人がいる。
それは…父だ(笑)皆が少しでも黙ったら、会話に入ろうと構えてはいるが…黙らない。
そんな状況に我慢できなくなってきて、『そう、』と前置き的に会話を始めようとするが、誰も聞いてない(笑)聞いてはいるのかもしれないが、皆わざと聞かない(笑)その状態が、おかしくてたまらなく、私なんかが吹き出してしまう。
それをタイミングだと思ったぉバカな父が、会話を無理矢理始め出すのだ。
『そう、、あのねぇ、、』物事を深く考えたり、倫理だてたり、原因を妄想したりするのが大好きな父は、お話が大好きなのだ。もはや相手が聞いてるかどうかは関係ない。喋れればいいのだ。百も承知な家族みんな、さらっと流す。だが、たまに、それ(父の熱い話)によって、被害に合う人たちがいる。来客だ。みんな、気を遣って、父の真面目な、所により専門的で妄想的話に必死に耳を傾ける。『うん、うん、、』言いながら、なんか辛そう(笑)流しゃ良いのに…と、思いながらも、聞いてくれる人がたまにでも居て良かったね〜♪と思わずにはいられない。来客のみなさま、ありがとうございます。
ST;『1通のメール』
ある日、1通のメールが届いた。
父から『定期に付ける伸びるやつ無くなった(;_;)』と言う内容だった。
[伸びるやつ]とは、恐らく、ストラップかなんかの伸縮するやつだろうと思われた。もちろん、知るわけはなく、『知らないよ』と返した。その後『お父の伸びるやつ、とった(;_;)』というメールがきた。いやいやいや…(-_-;)被害妄想はやめてくれ。『知らないってば』と返し、またしばらくして、『カバンの中に、あった(^O^)』とメール。おい、あるじゃんか(-_-;)そんな父に『アロエヨーグルト買わないと、許さない』とメール。すぐに『分かった(^O^)』。もはや、父と会話してるのか…子供と会話してるのか…たまに分からなくなる今日この頃だ。(笑)
ST;『結婚相手』
普段は照れ臭くて、死んでも言えないが…私の理想の結婚相手は、父のような人だ。
おおらかで、愛情豊かで、子供のように可愛い父。実はかなり頭も良い情報処理師だったりする。そんな父を、家族みんな尊敬している。ただ、みんな素直になれなくて、面白半分、ついつい、いぢめてしまう(笑)いつもニコニコニコニコ幸せそうな父を見ていると、こっちまで笑ってしまう。そんな父、私の理想の結婚相手。
今後の小説に役立てたいので、良かったら、評価・感想お願いしますm(__)m