上半身だけの
※中年男性に対して害意があるわけではありません。ご了承ください。
【 上半身だけのおっさん 】
家族で墓参りに行くときの話。
その霊園はものすごい田舎の山奥にあるので、墓参りを兼ねたドライブになっていた。
道がわからないから運転したくないという旦那さんの代わりに、墓参りはいつも私が運転していた。
運転席の窓から見える風景は、田んぼ・畑・時々民家・あとはひたすら山といった感じ。
しばらくは風景を眺めながら、気持ちよく運転してた。
対向車線からの車も、後続の車もいない。
田んぼ・大きなおっさん・田んぼ・畑・林…、ん?
ちょっと待った。
気のせいでなければ、林と同じサイズの上半身だけのおっさんがそこに居た。
正確には、そこから出たそうな感じでもがいてるようだった。
埋まってたのか?自問自答していたら通り過ぎてしまい、もう一度見たらもう居なかった。
後ろに座っていた家族に慌てて聞いたけど、誰も風景をみてなかったので見間違いじゃないの?と軽く笑われた。
そのおっさんがいたところまではものすごく距離があったのにも関わらず、顔・表情・着ている服まではっきり見えた。
一体、あれはなんだったんだろう?
※墓参りに行くと必ず、おっさんを探してしまう自分(ノ∀`)
一度見てから、見てない。今は気のせいだったと思うことにした。