表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/27

天井を走り回るもの

【 天井を走り回るもの 】


実家はとても古い。

昭和40年ぐらいに建てられた平屋の一軒家である。

7DKと無駄に広いが、嫁いで家を出た今はとても住みにくい家だった記憶しかない。


中学になったころ、物置部屋を片付けて自分の部屋として父が与えてくれた。

最初は嬉しかったのだけど、その部屋で寝起きするたびに妙な音がすることに気づいた。


天井を誰かが走り回る音がするのだ。

パタタ、パタ…タタタ…ガタン。

うるさくて眠れない日が続き、家族に訴えたけどそんな音は聞いたことがないと言う。


まさか心霊現象?!と鳥肌が立ったが、音をよく聞くとやっぱり現実に何かが走りまわっている。

たいてい夜遅くまで勉強しているときに聞こえるので、家族は寝ていて聞こえていないだけだった。

これは確認しなくてはと、押し入れにある布団類を出してよじ登り天井の蓋を外してそーっと中を伺う。


ねずみでありますように…と思いつつ、私の目の前にひょこっと現れたのは…。


「イタチーー!?」


私の声に驚いたのか、イタチはササッと逃げていった。

天井裏で夜毎騒いでいたのは、イタチ…。

心霊現象でなくてホッとしたけど、なぜ天井にイタチが住み着いたのかは謎である。


ちなみに春になると恋の季節に突入、床下がとても騒がしくなる。



※これも実話


いまだにイタチ一家は住み着いてます。

入口らしいところはすべて塞いだのに…。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ