個性豊かな人材を育てるコンビニの話
「コンビニで缶コーヒー一個だけ買って、袋を要求し、なおかつ会計は一万円札。なんか個人的に嫌なんだよねこういう客」
「いや、知らないよ!!」
「あとフライドチキン5つも買って、なおかつ袋全部別にしろとか、タバコ一個で袋要求するとか、弁当一個しか買わないのに箸をいくつも要求するとかさ、ホントに迷惑だよね先輩?」
「いや、俺に同意を求めないでください」
びにこん。
第5話「キャラクターの個性を考える」
「ねぇ先輩、おでんの仕込みがめんどくさいです」
「東久留米さん最近、すごく馴れ馴れしくなったよね。ため口チックになったと言うか」
俺と東久留米さんがバイトを始めて一か月半。
少しは業務に慣れてきた今日この頃。
そして、東久留米さんとはなんつーか・・・タメ的な感じに・・・。
一応俺、年上よ?
「先輩先輩!」
「ん? ・・・なんだよ?」
「なんか、おでんのウインナー巻きって謎のエロさを感じませんか?」
「・・・・・・」
「今日はバイト休みだぁ!!」
とある月曜日の学校終わり。
今日はバイト休み!!
つまり、今日の放課後は友達とぶらぶらタイム!!
「ああ、そういやピョンヤン、バイトしてんだっけか」
友達1、馬宿星太、友達の友達の親戚が外務大臣。
ちょっと言葉に訛りがある。
「コンビニっしょ? なんかダるそぅっ」
友達2、木場一誠、前の親父が売春で捕まった。
滑舌が悪く、小さい「っ」が多用される。
「まぁ・・・大変っちゃ大変だな」
「何が大変と?」
「ん? 後輩の頭が大変」
「こっうっはっい?」
「うん・・・でもさ一誠、いくら紹介文で小さい「っ」を多用すると言われたからって、それはずいぶん強引的な・・・」
「どげにかせんといかんばい」
「星太もさ、あんた一応関東人なんだからさ、基本標準語だよね? キャラ作ってるよね今?」
「いやぁっ、だってモブキャラなんてっ、強引にっ、キャラ作っていかなっいと、空気にっ、なっちまうっ」
「けどそれは強引過ぎるだろっ!?」
「そぎゃなことなかとよ? こぅくれぇがちょうどよかよさけっと」
「もはや何語だよソレ!?」
「っ」
「もう言葉にすらなってねぇよ!!」
「kozinntekinihakyarazukurimorippanakoseidatoomouyo?」
「訛りを通り越してもうローマ字になってる!!!」
その頃、コンビニ。
「店長!!」
「ん? どうした東久留米くん?」
「突然ですが、先輩の個性と言えば?」
「平壌くんの? うーん、そうだな・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・っあ、そうだ、彼はツッコミが・・・」
「それはポジションなので個性ではありませんよ店長」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「・・・なんだろうね?」