とある師走の1日のブルース
「ねぇ知ってる? ウチの店の店長ね、滅びのバーストストリームが撃てるんだって!!」
「どうやって!?」
びにこん。
第3話「白い粉に関わった人はまず当選しない」
「じゃあ次に商品管理についてだけど」
「はい!! どこまでもついて行きますよ先輩!!」
「そんな、スポ魂小説じゃあるまいし・・・そこまで力まなくてもいいよ」
「いえいえ、もうずっと憑いていきますよ先輩!!」
「・・・あれ、なんか今寒気が・・・?」
「もうガンガン突いていきますね先輩!!」
「・・・あれ? もしかして今、俺命の危機か?」
東久留米さんがバイトに入ってから、3日。
未だ東久留米さんのバイトスキルは上がっていない。
「ねぇねぇ先輩、なんでバミューダトライアングル内であんなに飛行機、船舶が行方不明になるんですかね?」
「しらねぇよ!!」
「あれですかね、あの海域に住むといわれている大食い怪物がみんなを食べちゃうんですかね?」
「ダレだよ!!」
「だからタカダサンですよ」
「だからタカダサン誰っ!?」
「ってか先輩、そろそろコンビニの業務について、教えてくれませんか?」
「っそおおおおぉぉぉぉいっ!!?」
(遅ーい、的な)
「商品管理についてだけど、基本賞味期限が近いヤツを棚の前に出して、」
「なるほど、つまり演劇とかで目も耳も悪いような老いぼれを見やすく聞きやすい前の席に座らすのと同じ仕組みですね」
「なんでだよ!?」
「だって、賞味期限(寿命)が近いのを前にって・・・」
「失礼だろその例え!!」
「賞味期限がきた食品とかけて、人間が吸った酸素と解きます」
「突然なにっ!?」
「その心は、どちらも廃棄(排気・CO2)になるでしょう」
「いや、上手くねぇよ!!」
「いやぁ、今日も働きましたねぇ」
「ほとんど何もしてねぇよ!!」
シフト終わり、事務室。
「ってか、なんで東久留米さん、このバイトやろうと思ったの? バイトならコンビニ以外でも・・・」
「ん? ああ、それはね」
「うんうん」
「・・・あれ、なんでだっけ?」
「えぇ!!? まだバイト始めて3日だよ? もう理由忘れたの!?」
「ああ、思い出した。前やってたバイトがつらくなって、こっちに移ったの」
「そ、そうなん?」
「はい。前は某国から白い粉状の(チョコ)を国際警察にばれないように輸入させる・・・」
「まさかの前科一犯!?」
「あはは、嘘ですよ先輩!!」
「だ、だよね?」
「はい。・・・あれ? なぜかこんな所にお花畑が。うわー沢山のお花にチョウチョ! うふふあはは(虚ろ目)」
「ホントに嘘だよね!? なんか幻覚見てないか? ここコンビニの事務所で花なんか・・・」
「きゃー白馬の王子様、一緒にコサックダンスを踊りましょ(白目)」
「それ王子様じゃなくてロッカー・・・ってかマジ東久留米さんどうした!? なにがコサックダンス!?」
「・・・やべ、切れてきた。注射注射・・・」
「何がっ!?」
「輸血」
「命の危機!!?」
「私、血を浴びると後ろから針がびよーんって」
「どこの石仮面だよ!!」
「無駄無駄無駄無駄ァ!!」
「世界ッ!?」
「原発なんて無駄無駄無駄ァ!!」
「どこのマニフェスト!? ってかまさかのぶらんどーさん政界進出!?」
「ってかね、今テレビが選挙特番ばっかりでつまらないんだー」
「これ執筆してんの12月16日!!?」
「まあ日本人だからね、選挙や日本の行方について考えなくちゃなのは分かるけどさぁ」
「ネタがリアルタイム過ぎる!! これ後から見る人わかんねぇぞ!?」
「つまりは、今作者は小説に逃げてるのよ!!」
「日本の未来を心配しろぉ!!」