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びにこん。  作者: 五円玉
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12/14

俺の後輩とお客さんが修羅場すぎる

店長の生い立ち


「うわ、今回の前置きなんだよ!?」


店長、昭和48年に酒屋の次男坊として四国のうどん県は国分寺の辺りで生まれる。


「うわ、どうでもいいな!!」


店長、28歳の時に関東から旅行に来ていた今の奥さんに一目ぼれ。なんと酒屋を弟に任せ、奥さんを追い単身関東へ。


「行動力!!」


店長、32歳の時に奥さんと結婚、この年に関東に来た時からしていたバイト先のコンビニで店長になる。


「また微妙な年齢で・・・」


で、何回か店舗移動を繰り返し、今に至る。


「・・・だから何なんだよ、今回の前置きは?」




びにこん。


第12話「3の恐怖」




「いらしゃいませ!!」


とある平日、夕方、俺、バイト中。


「・・・・・・」


白髪の爺さん、来店。


・・・ここから、店員と客の仁義なき戦いが、始まる!!


「・・・3」


爺さん、来店と同時にレジカウンターへ。


「タバコの3番ですね」


俺はカウンター後ろにあるタバコの棚から、3の番号札の列のタバコを一つ。


「こちらでよろしいですか?」


俺は持ってきたタバコを爺さんに見せた。


「・・・バッキャヤロー!!」


「・・・!?」


そして爺さん、突然ぶち切れた!!


バトル、スタート!!!!!


「3じゃ3!! バカかキミは?」


「・・・は? ・・・じゃなかった、お客様、こちらが3番のタバコですが・・・?」


「何言ってんのキミ? 3じゃないよそれ」


「え?」


俺、後ろの棚を確認。


3番のタバコ・・・めびうすぅの10ミリロング。


・・・うん、これで合ってる。


「お客様? これ、3番ですよ?」


「キミ頭おかしいんじゃないの? バカなの?」


イラッ


「・・・じゃあどれですか? 番号言ってください」


俺は棚の前から離れ、爺さんに棚を見せる。


「・・・3」


爺さん、棚見てその一言のみ。


・・・もしかして、


「・・・これですか?」


俺は33番の札の列のタバコ・・・まるぼろぉのライトメンソールを指さす。


だが・・・


「・・・キミさ、客舐めてんの?」


「・・・は?」


イライラッ


「だから3だっつってんだろコラぁ!! ふざけてんじゃねーぞ!!」


爺さん、マジ切れ。


「・・・・・・」


もう、俺言葉が出ない・・・


「3だよ、わかんねぇのかこの低脳!!」


・・・精神的に来るわぁ。


「・・・もしかして、3ミリのタバコ?」


なんとなく。


なんとなく、聞いてみる。


「そうだよ! 何回言わせるんだよカス!」


・・・え? 俺が悪いの?


「・・・どちらの3ミリですか?」


もう下手にでる俺。


なにこの自己中爺さん? なんか怖い!!


「いつもんだよ!!」


うわ、また曖昧な・・・答えだ・・・


「ど、どちらの? めびうすぅですか?」


「死ねカス、誰があんなん吸うかよカス! いつもんだよ!!」


「・・・・・・」


それから、いくつか3ミリのタバコを聞いてはみたが・・・


「死ね!!」


めびうすぅ、まるぼろぉ、他どれも違ったみたいで、


「殺すぞカス! 今ナイフ持ってきてやろうか?」


もうなんか、涙出てきた・・・


俺、なんか悪いことした?


「ホント殺したくなるくらいカスだな。お前この地球にいらない存在だわ。いつものタバコすらわかんねぇとかさ」


「・・・すみません」


「あ? きこえねぇんだよ! アァ!?」


「・・・・・・」


・・・やばくね?


このままだとガチで俺、殺されんじゃね?


・・・やばくね?


ってか、知るかよこんな爺さんがいつも吸ってるタバコとか・・・


もう・・・ダメだ。


「・・・死ねよカス!!」




「・・・お客さん、ならあなたが死ねば?」




その時だった。


「あの、お店にも他のお客さんにも迷惑ですから、ホント黙って死ぬかここからいなくなってください」


「・・・なに? お前、客に何言ってんの?」


「・・・帰ってください。迷惑です」


「・・・なんだ? 殺されたいのか?」


「・・・警察、呼びますよ? いや本当に」


「・・・おれは客だぞ?」


「その前に一人の人間でしょ? さっきの発言、脅迫罪だしこれは営業妨害。ウチの監視カメラは音声も録音してるから、もうあなた、立派な犯罪者!」


そう笑顔で・・・東久留米さんは言った。


「だからさ・・・帰ってよ、ジジイ!!」


東久留米さんは終始笑顔だった。









「・・・サンキュー」


「いえいえ、これくらい!」


その後、あの客はカウンターを一発蹴って、帰っていった。


「はい器物破損追加ぁ!!」


東久留米さんは楽しそうだったなぁ。


「あんな客には早々に110の番号プッシュに限りますよ先輩」


「・・・ああ」


気分が萎え過ぎてる俺。


「・・・でもさ東久留米さん。もし、あの客がキレて攻撃でもしてきたらさ、どうしてたのさ?」


「あ、私柔道習ってまして、その・・・黒ですから!」


「・・・は!? マジで!!?」


「はい。柔道する時はいつも黒い下着を身に着け・・・」


「そっち!?」


東久留米さんは、肉体的にも精神的にも強かった。










今回の話、7割くらい実話です。


ほんと、こういう客は迷惑です!!

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