第8話 乙女チックロマンチック
AM:11:30分 某所
ファントムとスノーホワイトが何時にも増して真面目な顔で対峙しているぞ!!
これはシリアル…いや!シリアスな感じだ!!
「……。」
「……。」
「……スノーホワイト。」
「……なんだよ。」
「貴様、何故スノーホワイトという名なんだ?」
「は?そんなん別にどうだって良いだろ…」
「スノーホワイトと言ったら、童話の白雪姫の事だろう?
………もしや、貴様は女性か?」
「んな訳ねぇだろ、バァーカ!!男だっつーの!!」
「…それもそうだが…スノーホワイト、ではやはり弱々しいのではないか?」
「…別になんでも良いだろうが。」
「貴様の同僚の現在の名を調べてみたが…」
「調べたのかよ!!」
「ファイアレッド、エレガントブルー、ストレンジパープル、フォレストグリーン、クレイジーピンク、ミステリアスブラック、カーリーイエロー…そして貴様、スノーホワイト。」
「レッドと同じ様な系統だろ。」
「いや、だがしかし貴様の名は強そうではない。
したがって、私は貴様の名を改めて考えてみた。」
「唐突だな!!」
「先ずは1つ目!ストロンゲストホワイト!!」
「長い!!そして何か嫌!!」
「ならば2つ目!!シーザーホワイト!!」
「何か、サラダのドレッシングみたいで嫌!!」
「では3つ目!!セイントホワイト!!」
「何かそれも嫌!!」
「ならば…」
言い合いをし続け小一時間…
「………ネタが尽きた。」
「お前のネーミングセンス悪すぎ!!よくそれで仕事してんな!!」
「……貴様、本当はその名は気に入ってるのであろう?」
「……うるせーよ、バァーカ!!」
なんだか今日も変わりない日常!!
それでも!!スノーホワイト!!