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〜。・攻撃・お仕置き・。〜

「えっ!?ちょ・・待て!」

風玉が放たれた瞬間。

風黄はシールドを発動した。それによって、なんとか攻撃は防げた。

「あ・・危ねぇっ・・・って、風歌!オマエ、何すんだ!」

風黄はヘッドホォンを放り投げ、風歌の元へいく。

「・・・・・・・・バカ」

「・・・・・・・・・―――はぃ?」

突然、風歌がいった言葉に、風黄は眼が点になった。

「だから、バカって言ったの!」

「いや、それは分かったけど・・・何故に?」

「人間ってさ、学校の授業で『酷いヤツだ』とか言われてたんだ。でもあたし、人間は優しいと思ったんだよね。なんとなくだけど」

「あの〜??大丈夫・・・??」

風歌が勝手に喋りだし、壊れたかと思う風黄。

「確かめたかったんだよね、本当に酷いのか。本当に残酷なのか。で、こっちに来たんだよ。というより、無理矢理来ちゃったんだよね。そしたら、失敗。見事に目的とは全然違うところに来たんだよ。で、風黄に出会った。風黄に助けてもらって今ここにいる。あの時、会わなかったら、きっと死んでた。それには感謝してる。本当は人間ってのは優しいってわかったから。でも、違った」

風歌は、下をうつむいた。

風黄は「あ〜」と小さく呟き、苦笑いした。

そして、とにかくベッドに座らせて、落ち着かせる。

「・・・・風黄が光の神だなんて、知らなかった」

「そりゃそうだ、教えてないからな。それに、最低限に気は抑えてたからな」

「・・・光の神は、あたしのお母さんたちを――“殺した”・・・・!」

「・・・・・・・・・・・えー・・あー・・―――ごめん」

風黄は、しばらく間をおいて、誤った。

本当は自分では無いのだが、とにかく誤った。

「・・・・・なんで・・・?」

「え?」

「なんで?・・風黄じゃないんでしょ?」

「そうだよ?」

「なんで、誤るの?」

「・・・・・・・・さぁ?」

それは、風黄自身にもわからない。

「なんとなく・・・でいい?」

「・・・・・・・そうしとく・・」

風歌はそう言い、ぱたり、とベッドに倒れた。

そして、しばらくして、小さな寝息が聞こえた。

「って―――・・風歌が此処で寝たらオレ、どこで寝るんだよ・・・」

と、思いきや、もううっすらと明るくなっている。

「そーいや・・休みじゃん・・明日・・じゃなく今日・・・」

風黄はそういい、そのまま―――床に倒れた。



ちゅんちゅん、と鳥のさえずり、そして、優しい朝日。

「んん〜〜〜〜ん!」

風歌はベッドの上で伸びる。

「ふぁ〜ぁ・・って、ここ、あたしのベッドじゃないね・・風黄のだし、風黄床で寝てるし・・もしかして、あたしベッド取った?―――まぁいっか。・・ん?なんであたしこっちにいるの?昨日・・・?もしくは今日・・何かしたっけ?帰ってきて、ベッドに寝て―――風黄に攻撃しようとした!そうだ!そうだった!って、喜ぶことかなぁ?」

一人でボケて一人でツッコム。

ノリツッコミだ。

そして、風歌は髪をとかし、風黄を起こしに行く。

「風黄〜〜!朝ですよ〜〜!ご飯ですよ〜〜!」

どんなに揺らしても、どんなに叩いても、どんなにビンタしても起きる気配なし。

「う〜ん・・何?宙吊りでもして起こす?」

そのとき、風黄がうっすらと眼を開けた。

「・・・・・・・・・おはよ・・姉ちゃん・・・」

「えっ・・?寝言・・?」

風黄はしばらくぼーっとして、またねた。その前に一言。

「料理しないでよ・・・“また”爆破するから・・・姉ちゃん・・」

怖い!紫苑さん!前に爆破したの!?

そして、ぽすっ、と風歌の腕の中に顔が落ちた。

「ずわっ!何!?何でまた寝るの!?ていうか、あたし動けない!?とにかく、ベッドベッド・・」

風歌は風黄を引っ張り、ベッドまで連れて行く。

そして、持ち上げようとするが、重くて持ち上がらない。

「ぐあぁ・・重ッッッ・・」

わずか数秒でダウン。

「う〜ん・・・こんなときに技が使えたら便利なんだけどな〜・・」


『いいか?部屋の中で、絶対に技を使うなよ!片付けるの面倒なんだよな〜』


という、忠告(一部愚痴)を受けた風歌は一応、守っている。が、

「すみません、部屋の主様!」

そう言って、風黄の下に風を起こし、持ち上げた。

そして、そのままベッドに落とす。

ドスッ、と落ちる風黄。

「あ・・落とし方・・荒かったかな・・?」

しかし、これでも起きない。いや、「う〜ん・・」と唸った。

ある意味、感謝だね。

風歌は自分の与えられた部屋に戻ろうとした。が、


ガシッ


リボンを掴まれた。

「な・・何!?」

風歌が見るとそこには、自分のワンピースのリボンを掴む、この部屋の主がいた。

「ふ・・・風黄・・・お・・起きた?」

「・・・・・・・・モチロン・・オマエ、落とし方荒すぎ・・鼻打った・・」

風黄はなみだ目で鼻を押さえている。

「あ・・ゴメーン・・で、放してくれない?」

風歌の頼みを風黄は無視。

「風歌、オマエ・・部屋の中で技使っただろ?」

ギクッ

「いや、気のせいだよ」

「じゃあ、なんであの高さから落とされるんだよ」

ギクリ

「も・・持ち上げた・・・・!で、上に投げて落とした」

「ふ〜ん・・・本当?」

「も・・もちろん・・」

どう考えてもありえない言葉だ。

風黄は本当に信じているのか、それともからかっているのか判らないが、ゆっくりとリボンを放す。

「や・・」

やったー!と喜びそうになったが、

「ふ・・風黄の意地悪〜〜!!!」

「何?オレはちゃんと放したよ?」

風黄はうつぶせの状態で頬杖をついている。そして、その反対側の手で、

「でも、また掴んだー!!」

風黄は、いったんリボンから手を離した。

しかし、また同時にリボンを掴んだ。

確かに、リボンは放した。が、コレでは、意味が無い。

「風歌、さっきの嘘だろ?」

「えー・・そんなことないよー」

「・・どう考えても今のは棒読みだ・・それに―――・・」

「そ・・それに・・?」

「机の上が異様にぐちゃぐちゃなのは?」

「ま・・窓が開いてた!」

「しっかり閉めました。記憶に残っています」

ギクギクッ

「やっぱし、使っただろ?」

「・・・・な・・なんで、技使っちゃいけないの?」

ビバ・奥の手。

「あぁん?」

「だから、何で使っちゃいけないの?」

「・・・嫌いだから。何だっけ?アレ・・そうそう、“波動”が」

「波動?」

「・・知らない?技を出した後、うっすら、波動があるんだよ。それが、びみょみょみょみょ〜んってなって・・」

「なにそれ・・びみょみょみょみょ〜んって・・」

風歌は呆れた、と言う顔になった。

「う〜ん・・とにかく、嫌なんだよ。あの感覚が・・味わってみればわかるさ。まぁ、こんなところかな?」

「・・・・ふ〜ん・・」

「で、話戻るけどさ。やっぱ、使った?」

「・・・・・・――使った。持ち上げるために使った」

「やっぱし。さっきからびみょみょみょみょ〜んって・・」

「判った判った、びみょみょみょみょ〜んね」

「うん、びみょみょみょみょ〜ん」

「判ってるびみょみょみょみょ〜んね・・って、いつまでもやってるとウザがる人もいそうだから止めましょう」

「はい、そうですね」

会話終了。

「で?」

しばらくの間の間、風黄は言った。

「オレ、言ったよね?使ったらお仕置きだって」

「はい、言いましたね。耳に残っていますよ」

「じゃ、何がいい?」

「どうせなら、何もなし」

「却下。・・・そうだ、今日オレ、廊下掃除だったんだ。いっそのこと、廊下掃除は?」

「・・・・・あの長―――――――――い、廊下をですか?一人で?」

「モチロン」

「遠慮します。もっと手短で簡単なの」

「・・・お仕置き受けるくせに、要望多すぎ」

「いいから」

「宿題やったし、掃除も終わったし、買い出し行ったし、ほとんどやったし・・」

「じゃあ、無し!」

「無理。ダメ。ふざけんな」

「ぶー!ケチ〜!」

「・・・そんなこと言ってると廊下掃除にするぞ」

「ごめんなさい」

おとなしくなった風歌を置いて、風黄はなにがあったかを考える。

そして・・。

「決まらない!むしろ、無い!」

「ヤッター!」

「・・・・・・――そーいや、朝飯まだ食ってねーな・・」

「だったら、買ってこようか?お仕置き分で♪」

「遠慮する。もっと面倒なのやらせる」

「えぇー!?酷ーい!」

「うるさい!元はといえば、使ったお前が悪い!」

「知らないもん!」


「・・・・じゃ、“気”を分けてよ」


にやり、と風黄は笑う。

「・・・・・・・・・気・・ですかぃ?・・マジ?」

「マジ」

風歌は、引きつった笑いをし、風黄は勝ち誇ったような笑いをする。


「かみさまにとって、気は命の次に大事なものだからな♪」



読んでくれてありがとうございます。

しかしながら、まことに下手でありまして(恐縮)

すみません!

この間、メールを貰いました。

それによると、あたしは直したほうがいいところがたくさんあるらしんで、頑張ります。

それでは、ありがとうございます。

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