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〜。・危険・。〜

「マジかよ・・・・・・・」

一同は呆気に取られた。

その張本人――風歌も驚いている。

「え〜・・・・・飲んだ?もしかしてあたし」

ミヤの術が解けて手足が自由になった風歌はつぶやいた。

「飲んだ。しっかり飲んだ」

「そっか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あぁぁぁぁっ!?」

『ミヤ・・・・・どうする?』

「そうだな・・・・・・・・・・・まず、まぁ、そろそろ来るだろう」

「何がだよ」

「見てれば判る」

風黄の問いにミヤは軽く答えた。

そして、しばらくたったころ、風歌の体に以上が起きた。

「!?」

突然、風歌の周りに風の壁が出来た。

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォッッッッ

と、凄まじい音を立て、風壁は大きくなっていく。

「風歌!?抑えろ!」

「ム・・・・・・・・・・無理かも・・・・」

「無理ぃ!?」

「うん」

「おい、ミヤ!?」

「何だ?」

「何した!?」

「何もしていない、オレは。やったのは風歌自身だ」

「はぁ!?」

「言ったとおり、今は体が飲んだ薬に反抗しているんだ。そのうちやむ、まぁそのときには・・・もう判るだろ?」

「・・・・・・・クッ」

「風歌!」

エンが風壁に火の玉を投げつける。しかし、簡単に消えてしまう。

「これは・・・・風歌の気全部か!?」

「そうだ、体全部を使って反抗しているんだ。しかし、それももうおしまいだな」


「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


風歌が叫んだと同時に風壁は最大限にまで大きくなり、だんだん消えてきた。

しゅうううううううう・・・、と煙が立ち、やっとあたりがどうだか理解できるまでになった。

「・・・・・・・・・えー・・ここは、寮だったよな?」

風黄が尋ねる。

「あぁ、見事なほどにでかい寮だった・・・・・・・・・・・・・はずだ」

「そうだな、オレもそう思う」

ライトに続きエンも言う。

それほど、あたりにあったものは全て消えていた。

寮は破壊され、その破片はどこか遠くへ飛ばされている。

緑が多かったこの場所は、見事なほどに汚れている。

軽く原爆が落ちたほどだ。

『ミヤ・・・・・・・・・・・・あいつ、生きてるのか・・・?』

キイティスが恐る恐る聞く。

「きっとな」

『きっと・・・・?』

「あぁ」

『無責任な!』

「そうだな」

『ひぃぃぃっ!ミヤこえーぞ・・・・!』

「そうだな」

『普通に返すな〜!!』

「・・・・・・・・・・・・黙れ・・・」

急に、ミヤはキイティスのくちばしを掴み、黙らせた。

「ふぃふぁ!?ふぁにしゅるんふぁ!?」

(ミヤ!?何するんだ!?)

「風歌だ・・・」

ミヤの一言に、キイティス&呆気に取られていた三人は黙った。

キシッ・・・と小枝を踏む音がする。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・風歌?」

風黄が恐る恐る話す。そして、風歌がミヤの横を通ったその瞬間、



「――――――――――――――っ・・・!?」



風歌が風玉を風黄の目の前に持っていき、寸前で止めていた。

「ふ・・・・・・・・風歌・・・・・・・!?」

エンが叫ぶ。

光がともっていた眼は虚ろだ。

「・・・・・・・・・・・殺す」

風歌はつぶやいた。

「・・・・・・・・・・ミヤ、何した!?」

「お前らを「殺せ」といっただけだ。キイティスも殺っていいぞ」

『マジ!?やったね!』

キイティスはどこから出したのか、剣をもって襲い掛かってきた。

風歌も風玉を連発している。

「うわぁっ!風歌容赦ねーなー!」

「んなこといってる暇があれば逃げろ!!」

三人は攻撃をよけながら逃げていく。

「追いかけるぞ」

ミヤの合図とともに、二人+一匹は三人を追いかけた。

「くぅ・・・・・・・・!楓!松!出て来い!」

風黄が叫んだのと同時に、二人の精霊がぽんっ、と出てきた。

「ナンですか??」

「風黄〜」

「アイツらを止めるんだ!」

『仕事?』

「そうだ」

『まかせて!行くよ〜!!』

楓と松が叫んだ途端、地面がゆれた、と同時にひびが入り、割れた。

そのヒビは風黄たちとミヤたちを完全に引き離した。

「今のうちだ、少しでも逃げるんだ!」

そして、三人は瓦礫の中に隠れた。

「チッ・・・・・見つけにくいところに・・・・」

ミヤはつぶやいた。

「・・・・・・・・・・・大丈夫、殺れる」

風歌は、うっすらと笑いを浮かべた。


「さっさと、殺して、あげる」


手を上げたとたん、凄まじい風が起こった。

見ていただいてうれしく思います。

これからもよろしくお願いします。

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