表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/15

〜。・プロローグ・。〜

「優しいんだね」

「気のせいだよ。ていうか、オマエ、いつまでここにいるんだよ?」

「・・・・・さぁね?でも・・・・」

「でも?」




「次の・・・・――「天歌あまうた」が吹くまでは、ここにいると思う」




「また天歌かよ・・・ていうか、天風って何だよ」

「天から聞こえる歌。それが吹いたら、きっとミシャーラに帰れると思う」

「あっそ。まぁいいけど」

少年は、自分の部屋に入る少女に眼を向けた。

窓から入る風が少女の、どこまでも細い、透明に近い水色の髪を揺らす。手足も透き通るぐらい白く、細い。大きな眼は透き通るブルーアイ。

少女は、白く薄い長袖のカーディガンを着ていて、その下にやはり、水色で長袖のワンピースを着ている。後ろには青色の床に着くギリギリの大きなリボンがある。はだしだが、この季節は涼しいと感じるだろう。

少年は、ボサボサの茶髪。背は小さいほう。というより小さい。

しかし、少女と比べると、大きいので多少安堵している。しかし、二人とも12歳。で、しかも134センチ(少女は132センチ)。チビとからかわれるのがなれたころだった。

少年は秋風風黄あきかぜふうき

少女は春風風歌はるかぜふうか

二人とも、「風」の字が二つついている、なんともおもしろい名前をしている。

しかし、風歌の名前は偽名に近かった。



――風歌は人間では無い。



風黄も最初聞いたとき驚いた。

「あのね、あたし、人間じゃないんだ」

そう言われたときは、風歌を外に出したくなった。

そして、病院行きだ。普通なら。

風歌が人間じゃないとわかったのは、あの変な術を使ってからだ。

風歌が風黄の前で手を回すと、なぜか、その周りに竜巻みたいなものが出来た。

流石に信じざるを終えない。

風黄はモチロン、普通の人間だ。

風歌によれば、風歌は「司神つかさかみ」だという。

司神とは、何かを司る神だという。

そして、風歌は「風」を司る神だそうだ。

他にも炎・水・空気・闇・光・地・緑・雷、そして、命を司る神がいるそうだ。

その中でも、「命の神」は、重大だそうだ。

100年に一回、命の神を決める戦いがあるそうだ。

しかし、本来、それは戦いになるはずではなかった。

「う〜ん・・・光の神が逃げちゃったんだよね〜・・」

光の神がなるはずだったのだが、逃げたらしい。

しかも、

「あたし、光の神、大っ嫌いなんだよね」

と、かなーり、眼が笑っていない笑いで答えてくれた。

理由はわからなかったが。

しかし、それ以上風黄が聞くことはなかった。

それは、この土日、部活をやっているサッカー部や野球部・バスケ部の人たちが大勢飛ばされていた。そして、一瞬にしてどこかへ飛ばされた。

しかも、天候自体はいい物、風が普通に、台風並みに吹いている。むしろ、それ以上いくかもしれない。

「・・・・・・・・・・・」

光の神は、この世界に嫌気をさしたらしい。そして、天地門というところを通って、人間界に来たらしい。その後の消息はつかめていないらしい。

そして、光の神の力は強大であった。その穴を埋めるには、それに及ばなくても少しの差なら平気だということで、七人の司神が集められた。

1・炎の神・エン

2・水の神・ウォウ

3・いかずちの神・ライ

4・風の神・フウカ

5・緑の神・リョク

6・大地の神・ダイ

7・空気の神・ソラ

しかし、この候補に入れなかった神がいた。

それは、闇の神・ミヤであった。

しかも、この世界。

男の神のほうが、力が強いということだったが、光の神と風の神は別だった。

この二人以外の司神はすべて少年。しかも、皆15歳以下と若い。

そして、「天歌」というのは、現在の命の神が吹く、最後の歌だそうだ。

コレが聞こえると同時に、ここにいる司神は戦いを始める。

そして、刻々と時は迫っている。

「ねぇ、風黄」

風歌が突然言った。

「なんだ?」

風黄は風歌の方を見る。




「あのさっ、あたしがもしこの戦いで死んでただの人形になってもさ、大事にしてくれる?」




人形。

これは、神が戦いに敗れたとき、相手が望むと、今の状態で小さな人形に変化する。

人形になると、二度と元には戻れない。

そして、喋れない。

大切な人とも喋れない。

風黄は、まず驚き、考えた。

そして、答えは――――ー・・




「わかんねー」




だった。コレを聞いて、風歌は笑った。


「じゃ、また聞くから・・・そのときまでに・・答え決めてね」





下手です。

すみません。

でも、見てくれてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ