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Vtuberの妹の中の人ですが  作者: 針坂時計


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12話

【緋影レン】突発オフコラボします。ゲストあり【獅子森レオナ】


「やっほ~、にこっとぷれい3期生、お嬢様ギャルの緋影レンです。今日もゆるっとよろしくね」


「こんがおー、獅子森レオナだよー」


獅子森さんはお決まりの枕の挨拶とかないんだな。

アバターはホワイトベージュの巻き巻きロングヘアにネコっぽいかたちのライトブラウンの瞳。服装は黒のタンクトップに白いパーカー、デニムのホットパンツと黒のニーハイ。うん、典型的な二次元ギャルって感じだな。


『やっほーがおー』

『やほがおー』

『がっほー』

『やっがおー』

『がっおー』

『混ざりすぎ草』

『ゲリラ配信助かる』

『やっぱ告知なかったよな。見逃してたかとおもってビビった』

『社長の配信なんか久々だな』


「はい、予定になかった配信だけどたくさん見に来てくれてありがとうね。マジで突発企画でした」


「ちなみに打ち合わせ中のレオナの思いつきで決まりました。ほんとにもーこの子は」


「あは、たまにはいーじゃん」


『まぁ配信してくれるのは助かる』

『にこぷれの企画の9割は社長の思いつきと言われており』

『レオナがすまんなレンレン』

『レオナさん、思いつきに周りを巻き込むんじゃありませんっていつも言ってるでしょ』

『お詫びにレンさんのアーカイブ共有しとくね』


「誰目線!? 親!? 彼氏!? アーカイブはありがと!」


なるほど、獅子森さんはリスナーの弄りとそれへのリアクションでウケを取るタイプか。一見強気系だけど弄られるタイプってことはお姉とよく似た路線かな。


「今日はね、前みたいなラブホから中継とかじゃなくてレンの家にお邪魔してます、いぇーい」


そんなことやってたんだ…。え、それ普通の配信だよね??


「ということでね、当然この方もいます。はいどうぞ」


「こんばんは、緋影レンの妹です」


あと平蔵くんもいます。膝の上で寝てるけど。かわいい。


『ですよね』

『こんばんはー』

『魔王降臨』

『その部屋めっちゃイイ匂いしそう』


なんかリスナーさんも私の扱いに慣れてきた感あるな。あと誰が魔王か。


「今日はねー、次のにこぷれ杯の企画について打ち合わせしてたんだけど、せっかくだから配信もやっちゃおうってことでね」


「それだけならウチにまで来る必要なかったと思うけどね」


「うん、オンラインでもよかったんだけどね、休憩中の雑談で妹ちゃんの手料理の話聞いてたら家に帰ってユーバー頼むのが寂しくなってね…」


『レオナ料理できないもんな』

『いつだったかのお料理配信は忘れられん』

『悲鳴と絶叫だらけだったやつな』

『悲しい事件だったね…』

『マネージャーに二度とキッチンに立つなって言われてたの大草原』


どんな配信だったんだよ! 確かに獅子森さんはキッチンとか立ったことなさそうなタイプではあったけど…なんでそんな無謀な企画をしたんだ…?


「あ、晩ごはんは妹ちゃんの手料理でした。とっても美味しかった!」


「お粗末様です。そういうことならもっと凝ったやつのほうが良かったですか?」


「ぜーんぜん! お野菜とキノコたっぷりでヘルシーなのに美味しくてつい食べ過ぎちゃった! あ、画像のせていい?」


「あ、はい、どうぞ」


身バレ大丈夫かな。話したのしーちゃんぐらいだからそこから情報漏れることはなさそうだけど。

あと同接が3000とかいるんだけど、それだけの人数に自分の料理見られるのってなんか恥ずいな。

最終的にメニューは蒸し野菜のサラダ(ごまだれorポン酢。ポン酢に炒りごまはお好みで)とキノコとベーコンの和風パスタ、インスタントのわかめスープ。副菜にほうれん草としめじのお浸しになった。


『美味しそうー』

『メシテロやめろぉぉぉぉ』

『盛付けも綺麗だし彩りもあってより美味しそうに見える』

『ちゃんと肉もあるのが嬉しい』

『嫁に来てくれ』

『うちにも作ってほしい』


「でしょでしょ! もうわたしが嫁にほしい! 養うから毎日お料理作ってほしい!」


「未成年のうちはお触り厳禁です」


「あと1年ちょい!? 飢え死にする!」


あんたもかい。私の周り家事できないオンナが多すぎんか。あ、お姉は自分の面倒みるぐらいはできるよ。


『教えてもらえよ』

『教えてどうにかなるレベルじゃないんだよなあ』

『これ以上犠牲者を増やしてはいけない』

『食材の無駄』

『フードロス問題に真っ向からケンカ売る女』


「リスナーからの扱いが酷い! あとお残しは絶対してません!」


「はいはい、プロレスはそのへんにして。企画やるよ」


「はい」


『はい』

『はい』

『うっす』

『スン…』

『よう訓練されとる』


「で、前回のにこぷれ杯が予想外のバズをいただいてね、メディアやプロゲーマーさんなんかにも褒めていただいてと」


「それを受けて、次の企画をどうするかって話なんだけど。まとまらなくてね」


「前回みたいなガチ路線もいいけど、いつものにこぷれみたいな雰囲気が欲しかったていう声も多くてねー困りみ」


『あれはあれで楽しかったけど、毎回はちょっと』

『月イチ企画だっけ? そのぐらいのペースならガチバトルも見たい』

『にこメンのみんなが楽しんでるならなんでもええわ』

『せっかくの箱企画なんだからもっと絡みが欲しいっちゃ欲しい』


「うーんコメントでもバラバラだね。あ、勿論参考にはするけどここでの意見だけで決めるってことはないから、気軽にコメントしてね」


「あんた…あーっと妹、どう? なんか思いつく?」


「まずやるゲームは決まってるの? それ次第なとこあると思うけど」


「実はそこも迷っててね…」


そこからか。

パッと思いつくのは定番のマルカ、スマッシュファイターズ、エピックレジェンズあたりだろうか。

格ゲーも個人的にはアリだと思うけど、経験がモロに反映されるからなあ。


「うーん、マルカとスマファイはちょっと前にやったんだよね。出来れば他のタイトルにしたい」


「エピックはどうです?」


「にこメンってライトゲーマーが多いからね、FPSは退屈な配信になっちゃいそうかなって」


FPSも格ゲーと同じで経験がモロに反映されるからね。専門のプロゲーマーも多いから、目の肥えたリスナーには退屈に映るかもだ。チーム戦ならライバー同士の絡みもあるから従来のファンは満足するかもだけど。

なるほど、中々難しい。


『全員を満足させるのは無理やろ』

『数字大事なのもわかるけど、今までのファンも大事にしてほしい』

『ワイらはにこメンの皆が楽しそうな姿が一番見たいんやで』


ファンを大事に…か。


「エピックで、各ライバーがこの前のナイトメアナイトみたいにファンクラブからメンバーを募ってチームを作って、リーグ戦にするとかどうですか?」


「うん…? リスナー参加型かあ。その視点はなかったなあ」


『FPSだとリスナーでも実力差あるんでない?』

『縛りでもいれるとか?』

『スマーフ問題とかもあるしな』


うーん、難しいか。いいアイデアだと思ったんだけどなあ。

あ、スマーフっていうのは高ランクプレイヤーがアカウントなんかを新しく作って低ランクと偽ってプレイすることね。

ランク制で分けられてるゲームでこれをやられるとシステムの制限が意味を成さなくなってしまうので、普通に迷惑行為だ。


「…レオナ、エピックの大会自体は出来るの?」


「んーメーカーに申請すれば多分出来ると思うよ。ツテもいくつかあるし」


「なら、レオナはこのアイデア面白いと思う?」


「うん、思う。今までとは毛色が変わるし、ファンクラブの皆にもサービス還元できる。何より企画として凄い楽しいことになりそう!」


「なら、いったんこれをベースにして考えましょう。細かいルールはこっちで決めればいいし」


「そう、だね。学生にいいアイデアもらったんだし、それを仕上げるのは大人の仕事だね」


提案しといてなんだけど、いいのかなこれ。超えるべきハードルはかなり高いと思うんだけど。


『つまり、れんれんやレオナといっしょにゲームできる…ってこと?』

『箱企画やから紫上さんとか桃崎とかとも…?』

『桃崎がFPSやったら真っ先にゲロ吐くやろ』

『↑実際見てこい。度肝抜かれるから』

『ファンクラブ入るかあ』

『ちょっとエピック買ってくる』

『エピレジェは基本無料、ダウンロードするだけで誰でも楽しく遊べるゲームです』

『業者おって草』


「うん、コメントも好感触だね! ひとまずこれで進めてみよっか!」


「優秀な妹を持ってお姉様は誇らしいわ」


「いいなあ。やっぱりわたしの嫁に欲しい!」


あ、結局そこに落とすんですね。

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